2020 J.LEAGUE YBCLevainCUP
2021年1月4日(月)14:35国立競技場
柏レイソル
FC東京
2021年1月4日(月)14:35国立競技場
柏レイソル
FC東京
過去のファイナルを振り返っても、大差のついた試合はほとんどない。川崎Fが初優勝した昨年もPK決着だった。実力伯仲の両者が対戦する今回も、当然僅差の戦いが繰り広げられるはずだ。
規格外のストライカー、オルンガを擁し、圧倒的な攻撃力を誇る柏が主導権を握る戦いが予想されるが、FC東京のハイプレスの前にボールを思うようにつなげない展開も考えられる。プレスを嫌がった柏にロングボールが増えるようだと、FC東京のペースと言えるかもしれない。柏とすれば、悪い形でボールを失い、強烈な3トップを擁するFC東京のカウンターを浴びることは避けたいところ。逆にFC東京にとっては、オルンガに自由を与えないことが最大のミッションとなる。
両監督の采配にも注目だ。いずれもタイトルホルダーの指揮官であり、一発勝負のファイナルの戦いを熟知する、試合へのアプローチ、試合中の修正力など、そのマネジメント能力が運命を分ける大きなファクターとなる。
今季のリーグ戦では、中断明けの2節に対戦し、数的優位を手にしたFC東京が1-0で勝利するも、決勝の「前哨戦」といえる10月28日に行われた第30節では柏が3-1で勝利を収めた。リーグ戦の通算対戦では、柏が16勝4分14敗とわずかにリードするが、ほぼ互角の成績であり、相性の面では結果を占うことは難しい。両チームともに過去の決勝では2戦2勝と勝負強さを示しているのも興味深いデータだ。また勝てば3度目の優勝となり、鹿島の6回に次ぎ、東京Vに並んで歴代2位タイとなる。
コロナ禍の難しい状況で開かれた今大会も、ついに最終局面を迎える。新しい国立競技場で行われるこのファイナルが、歴史に残る一戦となることを期待したい。