[ 2013年　今年の漢字：栃木 ]
勝つことはもちろん、スタジアムに足を運んでくれたお客さんに試合内容でも「感動」を提供する。サッカーでしか味わえない感情の揺れを体感してもらう。松本育夫監督は徹底的に「男の仕事」にこだわり、その情熱は次第に浸透した。
希代のモチベーターが率いた男たちは、リーグ終盤の10試合で勝点を大幅に上積み（７勝２分１敗）。特にホームゲームでは無類の強さを誇り４戦全勝・15ゴールが生まれ、サッカーの醍醐味を肌で感じてもらうこともできた。Ｊ１昇格プレーオフには、わずかに勝点３及ばなかったが、チームを蘇生させたことで松本監督は責任を果たしたと言えるだろう。
来季からは阪倉裕二監督がチームを預かる。トップが代わっても掲げた理念を曲げることなく、今季以上の「男の仕事」をして多くの「感動」をもたらすことが求められる。

Text by 大塚秀毅

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2013年12月13日（金）：