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[ ゆく年くる年:今年の漢字 栃木 ]
今季は歴史に挑み、歴史に跳ね返された。昇格したF東京と札幌はともに元J1、鳥栖はJ2在籍13年。3クラブとも歴史と経験を持ち合わせており、一方の栃木は経験値がわずかに不足した。その差は勝負どころを見極めて確実に勝点を手にする「勝負強さ」という点で顕著に見て取れた。
経験値は一朝一夕には高まらない。クラブとして歴史を積み重ねることでしか得られない。そう考えると「J1へ」を目標に掲げた今季、昇格を逃したにしても数多の経験を積めたことは小さくなかった。
松田浩監督体制では初となる開幕戦勝利。そこから2連勝で単独首位に立ち、第27節まで4位以内を維持。初の北関東王者に輝き、J2参入3年目で初となる勝ち越しを達成。順位こそ昨季と同様10位だったが、その中身を検証すれば確かな手応えと進歩を実感できるシーズンだった。
Text by 大塚 秀毅2011年12月31日(土)