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[ ゆく年くる年:今年の漢字 富山 ]
Jリーグ3年目の今季は“一歩一歩”をスローガンに掲げ、チームの戦力基盤を固めることが目標だった。ケガ人が相次いだ5〜7月に10戦未勝利と苦しんだ。しかし、安間貴義監督は腹を据えて経験の浅い選手を起用して成長を促した。これが奏功してチームは地力をつけ、後半戦は7勝5分7敗と勝点を重ねた。第26節(8月28日)ではホームでF東京を撃破するなど内容も濃く、数値目標13位の達成は逃したが当初の目的は達したと言える。昨季18位から16位へステップアップした。
これを可能にしたのが日々の地道な練習であり、安間監督らスタッフと選手との信頼関係。選手を信じてトレーニングを課し、実戦に起用した。選手は指揮官の教えと戦術を信じ、期待に応えようとした。「練習すればうまくなる。そして強くなれる」。根づいた信念は冬を越え、来季もチームの原動力になるはずだ。
Text by 赤壁 逸朗2011年12月31日(土)