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[ ゆく年くる年:今年の漢字 横浜FC ]
俗に「硬いものは脆い」と言うが、そのことを実感したシーズンだった。積極的に見える補強を行い、選手を見ると硬い個が揃ったように見えた。しかし、昨季の中心メンバーの移籍や主力選手のケガによる長期離脱でベースの部分が削られ、うまくいけばJ1昇格も可能だが、地力はその4割ぐらい…という振れ幅の大きなチームだったように思う。
昇格という結果を周囲から求められる中、負けが続くことで、硬い個を1つにまとめる作業は後手に回り、良くないことが起こると脆くも崩れることが多かった。それは、1試合の中でも、シーズンを通しても同様で、試合の中で長い時間を支配していても最後に勝点を失ったり、4連勝していたのにうまくいかない試合が1試合あるだけで、チームは自信を失った。そういう、「チームとしての脆さ」が、如実に結果に表れたシーズンだった。
Text by 松尾 真一郎2011年12月31日(土)