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ルヴァン 準々決勝 第1戦
ルヴァン 準々決勝 第1戦

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[ 2007 ゆく年くる年:FC東京 ]
【2007 Memorial Scene】
ホーム最終節、塩田仁史はウォーミングアップが終わると、おもむろにゴール裏に駆けて行き、トレーニングウェアを脱いだ。その下からは、背番号1の真っ赤なユニフォームが姿を現した。
そのユニフォームの主の土肥洋一は、今季限りでチームを離れる。塩田はF東京加入以来、常に土肥の背中を追いかけてきた。塩田にとって、土肥はポジションを争うライバルであり、生きた教本でもあった。クラブの歴史を築いてきた偉大な男に対する塩田なりの餞(はなむけ)は、サポーターと土肥の胸に確かな記憶として刻まれた瞬間だった。

※写真:試合後、土肥(左)を胴上げしようと駆け寄る塩田(右)。

【FC東京 Playback 2007】
 原博実監督はJ1初制覇を目標に掲げ、再びF東京に帰ってきた。また、ワンチョペ、福西崇史とビッグネームを次々に獲得し、シーズン前は今季の躍進を期待させた。だが、終わってみればリーグ戦は12位と低迷。新加入選手がなかなかチームにフィットせず、不安定な戦いを続けたシーズンだった。
原監督は第2次政権においても、アタッキングサードにシンプルにボールを入れ、一気呵成にゴールを目指すスタイルを変えなかった。常にサポーターを意識し、ゴールシーンが多ければ多いほど、分かりやすくサッカーの楽しさを伝えられると考える指揮官らしい采配だった。シーズンを通して、その手数をかけずにフィニッシュまでいくスタイルはデータにもよく現れた。パスの総数は、11870本で18チーム中17位。ただ、パスの成功率も17位だったことから、イーブンボールが多く、ゲームを支配しきれなかったことがうかがえる。また、シュート数はリーグ3位に対して決定率はワースト4位。フィニッシュの精度も来季に向けて持ち越された課題となった。
 チームは不安定な戦いを続けたが、その中で選手は確実に力をつけていった一年だった。ここ数年、燻ってきた原石は徐々にその才能を輝かせ始めている。原監督は今季限りでチームを去る。だが、原監督がシーズンを通して蒔き続けた種は来季こそ、大輪の花を咲かせてくれるはずだ。

Text by 馬場康平

2007年12月29日(土)

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