４月２４日（金）、大分市内の会議室において「株式会社大分フットボールクラブ　第１１回定時株主総会」「取締役会」が開催され、決議事項について満場一致で承認されましたのでお知らせするとともに、下記のとおりご報告させて頂きます。

１．事業の概況
当期、わが社の運営する大分トリニ−タは、トップチ−ムの強化、上位進出、収益事業の拡大、下部組織の育成、地域貢献を重点に取り組みました。特に今まで以上に地域貢献・社会貢献を推進し、「地域ど密着宣言」を行い、活動を開始し多数のイベントを実施し、「介護予防」や「知的障がい者サッカー教室」、「選手による交流給食」など積極的に県民とのふれあい事業に力を入れて参りました。さらに、トップチ−ムについては監督・選手・スタッフ・フロントが一体感を持ち、『絆』を合言葉にリーグ戦、カップ戦共に快進撃を続け、Ｊ１リーグ戦年間第４位、ナビスコカップ戦では初の日本一のタイトルを獲得する事が出来ました。そのナビスコカップ決勝戦では、東京国立競技場に大分からも約１０，０００人ものサポーターが集結し世間を驚かせました。また、大分県賞詞や、大分市民栄誉賞、大分合同新聞文化賞、２００８年度九州運動記者クラブ大賞等多くの栄誉ある賞も頂く事が出来ました。
当期の経営状況は、収入に関して、広告請負料収入が昨今の経済状況の悪化により影響を受けながらも、８８８，０６１千円の収入を確保いたしました。一方チケット収入は、シーズンチケットが前期より下回り２６１，４６０千円となりましたが、シーズン外チケットの方はチームの好成績、ナビスコカップの快進撃もあり、ホームゲームの開催試合数が増加等により、２８８，７５３千円の収入が確保され、予算を上回る合計５５０，２１３千円の収入を確保致しました。その他、ホームタウン普及事業の充実、拡大によって、下部組織の女子サッカーチームは九州リーグ２部リーグから１部リーグに昇格を果たし、スクール活動の方もスクール生が約１，０００人を超え、８２，２２０千円を確保致しました。結果として、その他収入も含めて、最終的な売上高は２，１８４，３０９千円、営業外収益等を加えると２，１９１，７３６千円の収入となりました。
支出に関しては、あらゆる原価、管理費について更なる見直しを行い、原価経費、販売管理費、一般管理費の抑制に努めましたが、人件費についてはナビスコカップの優勝や、リーグ戦の４位という好成績などによる勝利プレミアムの大幅アップや、原価経費も試合数の増加による遠征移動費、ホームゲーム開催の試合運営費などが予算より大幅に増加いたしました。その結果、当初予算の単年度経常利益５６，１７２千円、純利益５４，１７２千円には届かなかったものの、経常利益４，２２８千円、純利益１，６７９千円となり第９期、第１０期に続き、三期連続黒字を達成する事が出来、累積の赤字幅が抑制され、経営の改善がなされました。
第１２期は、クラブの創設１５年目となる節目のシーズンともなります。２月に行われたパンパシフィック選手権（アメリカ・ロサンゼルス）は、第３位という結果ではありましたが、８月には九州石油ドームに南米チャンピオンを迎えてのスルガ銀行カップも開催されます。また、大分トリニータは、トップチームのＡＣＬ出場権獲得を目標として掲げ、「ブルーシティプロジェクト３年目の推進」、「魅力あるスタジアム作りによる観客動員」、「国際化の推進・世界に通用するクラブ作り」の事業計画も着実に進めるとともに、チームマスコット『ニータン』を宣伝部長として、より地域の皆様とのふれあいを大事にしていく所存です。また、経営に関しまして、１００年に１度という世界同時不況の影響によって、個人消費の低迷や企業の業績悪化等により収入確保が難しく、チーム創設以来最も厳しい経営環境になると認識しております。クラブとしては、一層、地域に密着をし、収益基盤の強化に努めると共に、原価の徹底した見直しを実施し、健全経営に努めてまいりたいと考えております。大口の法人広告請負料の確保を実現し、チケット売上、スクール収入、その他収入等も計画通りの収益確保を進めて参ります。支出に関しても引き続き徹底したコスト意識改革の中で、低コスト高パフォ−マンスなチ−ム作りの中で順調に事業計画が進んでおります。今年は中長期的にクラブが発展する土台となる基盤づくりを行い、県民の多く皆様に愛され、支えられるようなクラブになるべく、一丸となって取り組んで参ります。
株主の皆様、大分県民、サポーターの皆様ににおかれましても、尚一層のご支援とご協力を賜わりますよう心よりお願い申し上げます。

２．第11期予算・決算（損益計算書）・第12期予算案および３．株式会社大分フットボールクラブ役員一覧は、チーム公式サイト（ http://www.oita-trinita.co.jp/index.php ）をご覧ください。

以上