●石原直樹選手（広島）
Q:ヘディングとオーバーヘッド。決定的なシーンはありましたね。
「どっちかは決めたかったですね。皆川（佑介）が落としたシーンは、GKが出てきているのかなと思った。そしたら全然、前に出てきていなかったので、もっと落ち着いてプレーしたらよかったなと思いました」

Q:ミキッチのクロスを叩いたヘディングはドンピシャだった気がします。
「そうですね。ドンピシャだったんですけど、シュートが正直過ぎて正面にいってしまいました」

Q:今日の試合は雪が降って、非常に難しくなりました。
「でも、思ったよりボールが走った。雪でボールが見づらかったんですけど、だんだん緑の芝も見えてきていたし、あのくらいの雪なら戦い方を変えることなくできると思います。後半、最初にピッチに入った時は、割り切ってやろうといっていましたが、だんだん雪のピッチに慣れてきたところで、またいいリズムができたかなと思います」

Q:2年連続二桁得点と個人的にはいい年だったと思うけど、チームはなかなか結果が出せなかった。
「ちょっと安定感がなかったなと思います。勝てる試合を引き分けや逆転されたり。優勝した年では考えられないやられ方をしてしまった。1年を通して、そういう試合が多かったのかなと思います。　
今日は相手がそんなにボールを取りに来ませんでしたし、じっくりと攻撃できました。シュートで終われたこともよかった。（高萩）洋次郎が2点とってくれたことで、やっと相手のゾーンが間延びしてきて、スペースをうまく使えるようになりました」

Q:サポーターの横断幕に「紫の石原直樹を見ていたい」と書かれてありましたね。
「嬉しかったですけど…。まあ、まだ何も言えないので…。まだ何も決めていない、そんな感じです。ただ、この３年間で明らかに成長させてもらった実感はあります。年々、サッカーがうまくなっていると感じますね」

●高萩洋次郎選手（広島）
Q:見事な2ゴールでしたね。
「今さらですね（笑）」

Q:1点目はいいポジショニングでした。
「雪が降っていたから、相手のクリアミスというか、うまくボールを処理できない状況もあるかなと思って走っていました」

Q:あそこでボールを受けた時には、もう思い通りですか？
「あまり（仙台のＧＫが）詰めてこなければそのまま打とうかなと思っていましたが、ギリギリのところにＧＫがいたので、そこをかわした。角度もなかったので、シュートを外してしまうかなとも思いましたが、うまく決まってよかったです」

Q:2点目は青山敏弘選手からのパスを受けて、迷いなくシュートを打ちました。
「動いた時に自分がフリーになったのがわかったので、ニアサイドに転がせば入るかなと思って打ちました。イメージ通りのコースに飛んでくれました」

Q:それにしても２得点というのはJ1では？
「記憶にないですね。１ゴールさえ、なかなかないのに（笑）」

Q:ああいうのを見ると、ゴールできる男だなと思ってしまうんですけど。
「うーん…。入る時は入るのかなって感じです（笑）」

Q:雪がかなり降ってきて、後半は真っ白な雪の上での試合になった。シンプルにプレーするのかなと思ったけど、広島のサッカーは変えなかった。
「雪が積もっていたので、シンプルにサイドの1対1とか、裏を狙ってもいいのかなと思って入りましたが、途中から雪が止んでボールも走るようになったので、そこは状況に応じたプレーの選択ができましたね」

Q:この1年はどういう1年でしたか。
「悔しい思いをした1年でした。過去2年間、いい思いしかしていなかったから期待も大きかったし、僕らも期待していた。そこを達成できなかったことが悔しい。もうちょっとした目標の達成では満足できないチームになってきている。サポーターもそう思っているし、戦い続けるチームにならないといけない。もう少し、チームも選手も、広島に関わる全ての人たちが、もっともっと上を目指す気持ちを持たなければいけないと思う。
なかなか勝てない時もあるけれど、自分たちのサッカーは確立できている。いいところは貫くべき。若い選手にもっと伸びてもらわないといけないと言うかもしれませんが、僕らはそんなチャンスすら与えないつもりでやっている。若手が簡単にはチャンスをもらえないというプレーを、僕らはやり続けないといけない」

Q:ハットトリックは狙っていましたか？
「そりゃあ、２点取ることなんてなかなかないので、狙っていました。２点取った人にしかチャンスないから。でも、あまりシュートチャンスがなかったです。そこは、運もあると思うけど」

Q:Ｇ大阪の優勝について。
「中断期間を終えてかなりチームがまとまっていた。いいサッカーというより強いサッカーをしている印象。最後は引き分けましたが、他のチームが逆転できるチャンスを逃していました。僕らはそういうチャンスでたまたま優勝できましたが、どこが優勝してもおかしくないのがＪリーグなので、僕らにもチャンスはあると思います」

●ミキッチ選手（広島）
「途中交代でしたが久しぶりにプレーできました。やはりホームは特別です。時間はどうであれ、出たからにはチームを助けられるようなプレー、勝利に結びつくようなプレーをしたいと思っていました。全力を尽くしました。得点には結びつきませんでしたが、いいアクションを起こせたと思います。
今シーズンはケガもあって、チームを離れる時期が多く残念でした。まず第一にトップコンディション。コンディションを整えて、どういう形であれ、試合に出たらチームを助ける。（来季は）タイトルを取れるように頑張っていきたい」


●柳沢敦選手（仙台）

Q:引退会見で「プロフェッショナルな戦いをする」としてのぞんだ広島戦ですが？
「僕自身がそういう発言をしていたし、そうあるべきだと思って言ったのですが……。僕の言ったことがみんなの邪魔をしてしまった部分はどうしても否めません。結果は非常に悔しいんですけど、しょうがないかなというところも個人的にはあります」

Q:引退会見で「鹿島や京都の時のように仙台のサポーターの心をつかめなかった」と話していましたが、サポーターの皆さんからは「そんなことはないよ」と言ってくれました。「そういうふうに言ってくれたので、ありがたいですね。最後にみんなの気持ちが伝わってきました。個人的にはもっと見せたかったというのが本音なのでそういう発言をしてしまった。でも、その言葉は撤回させていただきます」

Q:広島の選手からも胴上げをされていました。
「セレモニーの中で（佐藤）寿人に見つけられて、勢いでやっていただいたのですが……。恥ずかしい部分もあるのですが、『胴上げって、してもらったことがないな』と気づいて、上にいながら少し『気持ちいいな』と思いました。（広島の選手たちに）『13回やるぞ』と言われた。長いかなという感じはしましたが、13回、やりきってくれた。ちょっと気持ちよかったです」

Q:試合は残念な結果でしたが、仙台の選手からはどのような言葉をかけられましたか？
「『お疲れさま』という言葉と『ありがとう』という言葉を、みんなからいただきました。試合の前からもそうですし、試合中も、試合の後も、本当に気持ちが伝わってきました。感謝したいと思います」

以上