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【J2:第41節 東京V vs 群馬】プレビュー:「ホームで決めたい!」平本一樹も意気込む大決戦。東京Vは勝ってサポーターの前で残留報告できるか。群馬は秋葉サッカーの集大成を披露したい。(14.11.14)

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勝てばJ2残留決定。今季ホーム最終戦。監督・スタッフ・選手全員が、この試合の重要性を重く受け止め、今週のトレーニングを行ってきた。さぁ、大一番だ。

その大事な一戦だが、前節もらったイエローカードによって金鐘必が2試合の出場停止となった。冨樫剛一体制になってから9試合6完封と、圧巻の堅守誇る守備陣の中心だっただけに、正直、彼の欠場は痛いと言わざるを得ない。そこで、DFラインに注目したい。おそらく、今節最大のポイントとなるだろう。
今週の練習では、福井諒司、井林章、畠中槙之輔と並べた3バックも試しており、「群馬に対して、自分たちが良い奪い方をして攻撃に出た時に、相手にとって嫌なことは何なのか、いろいろ考えて、最終的に決めたい」と話す冨樫監督がいかなる決断を下すのか。単なるメンバー入れ替えだけではなく、布陣も楽しみなところだ。

その中で、人一倍モチベーションを高めているのが、福井だ。ケガによる長期離脱から復帰し、いよいよ今季初出場を迎えることになりそうだ。「一年間チームに貢献できなかった悔しさもある。もちろん、今までやってきた人の中に急に入るのは難しい部分もあるけれど、(出場停止の)鐘必や、ケガで出られない選手たちの分も、しっかりやりたい。僕が入ったから失点したと言われないように、無失点で抑えたい」。思いの丈を、プレーで表現することを誓った。

もう一人、前田直輝も、この試合に強い思いをもっている。今季を振り返り、「開幕から天狗になり、ベンチ外も経験し、本当にいろいろなことを教えてもらった」と、自ら猛省のシーズンだったと語る。「それでも、まだ僕を信じてくれているサポーターもいてくれる。その人たちや、使ってくれる冨樫監督のためにも、何とかホームで点を取って一緒に喜びたい」。平本とも「目がよく合うようになってきた」など、コンビネーションはより深まっているとの実感があるという。それでも、「僕から一樹さん、一樹さんから僕とか、そこに(高木)大輔や澤井(直人)、(安西)幸輝が絡んで崩す形は増えているけど、結局は得点0ですから。「惜しい」とか「可能性は感じられた」とかでは、もう終わらせてはいけない」。東京Vのエースナンバー『11』を受け継いだ者として、ホームラストゲームこそぜひ“らしさ”を存分に発揮し、チームを残留に導きたいところだ。

対する群馬も、秋葉忠宏監督退任の花道を飾ろうと、残り2戦での必勝を期しており、モチベーション高く臨んでくることは間違いない。
ここ4試合勝ち星はないものの、対戦相手が千葉、湘南、磐田といった上位チームだったことを考慮すれば、致し方ない部分はあるのかもしれない。ただ、その中で前節、磐田に対して、1点ビハインドながら88分に追いついた粘りは、間違いなく今節への自信と勢いになっているはずだ。得点の形も、自分たちが得意とするカウンターからだったことは大きい。当然、東京V・井林も「群馬はカウンターのイメージ。リスク管理をしっかりしたい」と、強く警戒する。ここ2試合完封が続くが、東京VのDFには金の出場停止などの不安要素が見られる。そこを突いていけるか。
また、磐田戦では前半のシュート数が0本だった。試合後、その前半を「もったいない戦い」だと、秋葉監督は表現している。しっかりと前線にボールを当てて、サイドを使いながら中へ侵入し、シュートまで持ち込むという、自分たちの形で前半から勝負を挑みたい。

2014シーズンも残り2試合だ。互いに力の限りを尽くした、悔いのない戦いをみせてほしい。

以上

2014.11.14 Reported by 上岡真里江
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