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【J2:第41節 水戸 vs 栃木】プレビュー:勝利の執着心を継続して未来に向けて大きな勝利を手にしたい水戸。そして、目指すは北関東ダービー全勝優勝!(14.11.14)

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水戸ホーム最終戦であり、北関東ダービー最終戦。「勝手に力が入る試合になると思う」と馬場賢治が言うように、北関東の両雄の熱い思いがぶつかり合う。

前節岐阜に3対0で勝利した勢いで栃木は水戸に乗り込んでくる。3得点もさることながら、22試合ぶりに無失点に抑えたことがチームの自信となっていることだろう。リーグ序盤戦は前線からの積極的な守備を基盤としていたが、現在はしっかりブロックを築いて隙を作らない守備をしている。守備が安定したことで攻撃も今まで以上に生きるようになっている。「栃木は前回対戦とは守備のやり方が変わっている。前回とは別のチームと思って臨みたい」と柱谷哲二監督は警戒を示している。立て直してきた守備で水戸の攻撃を封じ込めて意地を見せたいことだろう。

そして、水戸。並々ならぬ思いでこの一戦に挑む。「明日は絶対に勝つぞ!」。試合前日の練習は闘将の力強い言葉で締めくくられた。「42分の1ではあるけれど、特別な試合」と馬場が言い切るように、選手たちはかつてないほど強い意気込みを見せている。

「応援してくれたサポーターやファン、ボランティアのみなさん、スポンサーのみなさんに申し訳なく思っている」。
本間幸司の言葉がチーム全員の思いを代弁している。今季水戸はホームで5勝8分7敗と負け越しており、支援してくれた方々の期待にこたえられたとは言い難い。だからこそ、「最後の試合で勝って、少しでも恩返しをしたい」と本間は力を込めた。

今の水戸にとって「勝つ」ことは勝点3以上の価値がある。水戸は現在13位に沈んでいるものの、14敗中12敗が1点差という事実が示すように、年間通して拮抗した戦いを繰り広げてきた。しかし、勝ちきる強さがなかったことが上位進出を逃す最大の原因となっていた。互角の内容を見せながらも、一瞬の隙を突けず、一瞬の隙を突かれるという「あと一歩」が埋まらない悔しさを味わってきた。

しかし、チームは変わりつつある。選手同士でミーティングを行う姿が多く見られるようになり、プレー中でも選手同士でコミュニケーションをかわして解決しようとする意識が強くなっている。「勝利の執着心が今まで以上に強く出るようになった」と柱谷監督もチームの変化を感じ取っているという。それが如実に表れたのが前節大分戦。劇的な逆転勝利こそが変化を象徴していた。1点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイム、水戸はオズマールの豪快なボレーシュートで同点に追いつく。しかし、それで満足することはなかった。馬場はボールをすぐに取ってセンターマークにボールを置き、金聖基は「早く戻ってこい!」と大声を張り上げた。「勝ちに行くぞ!」という意思がチーム内で統一されたのだ。そして、90分+4に奇跡は起きたのだった。「今の水戸の立場を考えると、ああいう勝ち方をしたのは非常に大きい」と馬場は振り返る。チームに最も欠けていた「勝負強さ」を発揮しての勝利。今後に大きな希望を抱かせる一勝だったと言えるだろう。

ただ、誰も前節の勝利で満足してはいない。「続けなければ意味がない」と選手たちは声をそろえる。「勝負強さ」と並んで今季のチームに欠けていたのは「継続する力」。今節、これまで悔しい思いをさせてきたサポーターを歓喜させることが新たな変化を示すこととなる。馬場は言う。「いい形で終わることがホーリーホックの未来のために大事なこと」。今季、納得できるシーズンではなかった。ただ、結果がなかなか出ない中でもチームはぶれることなく、大きなものを積み上げてきた。だからこそ、最後の最後まで成長する姿を示すことが水戸の使命である。最後の帳尻あわせではない。未来に向けて大きな可能性を示すために今節は勝たなければならないのだ。

史上初の北関東ダービー全勝優勝を果たすことが、水戸の新たな扉を切り開くこととなる。進んできた道に間違いはない。勇気と自信を持って戦え、水戸ホーリーホック!勝つのは、俺たちだ。

以上

2014.11.14 Reported by 佐藤拓也
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