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【toto情報】コラム:ヴェルディグラウンドからの帰り道(14.10.25)

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リーグ戦が終盤に近づき、J1では優勝争いと残留争いが混沌としてきたし、J2のJ1昇格プレーオフ進出争いもどんどんヒートアップしてきた。下位チームの意地の勝利などで世間様の予想を覆す結果も少なくなく、toto予想も相当に難しい。累積の出場停止が増える時期だし、主力にケガ人が出ると結果に直結しやすい。totoは今回の第730回と次回の第731回を終えると、カップ戦などのスケジュールが入るのでJ1のリーグ戦が約3週間お休みになるので、totoで勝負したい人は存分にやりましょう。でも、この時期はユースの1年収めの大きな大会(Jユースカップ)も始まるので、応援するクラブのU-18がどんな状況にあるのかチェックしてみてほしい。11月のJ1のリーグ戦のない週末は応援するクラブやライバルチームのユースのプレーを気楽に見に行くのも一興だ。

先日、Jユースカップの予選リーグ、グループH第3節の東京V対甲府(ヴェルディグラウンド)を見に行った。プレミアリーグやプリンスリーグを戦うチームは公式戦が続いてなかなか大変だと思うが、今年の予選リーグでは名門チームが苦戦しているグループが少なくない。そして、苦戦するチームがあれば躍進するチームがある。恒常的な躍進とはいえないかもしれないが、結果として横浜FM、東京V、甲府、秋田の4チームが争ったグループHを1位(2位は10月25日に決定する)で突破したのは甲府で、うれしいJユースカップ決勝トーナメント初進出となった。トップチームの環境を整備しながらも、U-18、U-15、U-12、スクールが使う専用のグラウンドとクラブハウスを優先して整備した成果といってもいい。トップチームはまだ完全固定された専用の練習グラウンドもクラブハウスも持っていないが、育成組織は2007年から本格的に整備を始めて、2012年に施設の整備は一定の完成を達成している。

平日の木曜日(10月16日)、19時キックオフの試合だったが甲府の海野一幸会長、輿水順雄社長をはじめ、フロントの社員も大勢ヴェルディグラウンドに駆けつけてこの試合を見つめていた。これだけでもフロントの期待の大きさがよくわかる。甲府は第1節で秋田に12-0で勝利し、第2節では少ないチャンスを生かして横浜FMにも2-1で勝利していたので、引き分け以上で1位通過が決まる試合だった。しかし、東京V相手に――引き分け狙いで戦った訳ではないが――引き分けるのは大変。試合内容を見ても、選手個々を比べても東京Vのレベルの高さを甲府の選手も関係者も強く感じさせられる試合だった。それでも、甲府は先制されながらも少ないチャンスに決めて引き分けた。トップチームに毎年のようにU-18から選手を送り出せるような状況にはないが、一定の成果を出せたことは全ての関係者にとって自信になるし、価値ある前進。この積み重ねが5年後、10年後、20年後に大きな成果に繋がると信じたい。

一通りの取材が終わって、帰るために22時過ぎにタクシー会社に電話すると「少し時間がかかる」ということだった。中途半端に待つのを面倒に感じたので、スマホで地図を見ると小田急の「読売ランド前」駅まで歩けそうな小道があったので、健康のために歩くことにした。GPS機能があるので道を間違えることなく、読売ジャイアンツ寮が左側に見えるところまで順調に歩けたのだが、地図で小道に見えた道は本当に小道だった。ちょっと迷ったけれど、街灯があったので小道に入っていた。東京Vのファンやサポーターの皆さんはこの道を知っているんだろうなぁと思いながら歩いていくと、いきなり街灯がなくなりほぼ真っ暗に。若者ではないオッサンでも、「えっマジ?」って言いたくなる。住宅の明かりが少し離れた場所に寂しく見えたけれど、何かあったら逃げ込めるようなルートはない。「キャーッ」って叫んでも聞こえそうもない。半分以上過ぎているはずだし、振り返って戻るのも怖く、スマホのフラッシュライトのアプリを起動させて道を照らすと歩く勇気が出たので、竹やぶ(のように見えた)の中の小道に突入した。昼間は人が散歩などで通っている形跡はあるが、人家から離れる感じなのですこぶる不安で、(辻斬りが出たら殺される…な)、と江戸時代の旅人の気持ちがよくわかった。(ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ)と心の中で呪文を唱えらながら歩いていると、スマホがバッテリー切れで真っ暗に…。(くそスマホ!)と心の中で、体力のないスマホを罵るが、怒りで充電できるスマホはまだない。新しい刀の試し斬りをしたい御家人の三男坊やチェーンソーを持った北米の殺人鬼が出てきたら一巻の終わり…。「独身のまま、生田の森の中で死ぬのか」とは思わなかったけれど、滑って転ばないように(ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ)と呪文を唱えながら歩き続けた。道が土からコンクリートに変わって、幅が30センチから1.3メートルほどに広がり、両側に人家が出てくるまでが長かったこと長かったこと。1点リードしているけれど、退場者を出してパワープレーを受けているチームの後半38分から5分間のアディショナルタイムが終わるまでと同じように長い永い時間に感じた。でも、実質はたぶん3〜4分くらいの江戸時代・タイムスクープハンター体験。国道を渡って辿り着いた小田急「読売ランド前」駅、北口西側の無人の改札口の明かりが妙に眩しかった。そして、バッテリー切れでもスイカ機能がまだ生き残っていたことは嬉しかった。

で、この教訓は、“ヴェルディグラウンドから夜帰るときに歩きたいなら遠回りでも住宅地を歩け”です。ユースの大会を巡る小旅行はリーグ戦にはない発見がいっぱい…のはずです。

以上

2014.10.25 Reported by 松尾潤(甲府担当)

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