●ネルシーニョ監督（柏）：

「今日の相手は技術力、あとは経験値ともに高い相手で、チームとして今調子が良く、そういうチームとホームで戦ったわけですが、最初からうちとしては互角に戦えたと思います。それで最後に勝ち切れたと思います。前半、お互いに良い時間があり、チャンスも作った前半で、後半に入る前に、相手が出てくるサイドのスペースをもっと有効的に使いたかった。後半は２枚を代えて、サイドで展開した時にリズムを良くしたかった。相手も力がありますし、相手の時間帯が長く続きましたが、うちとしてはよく耐えて、カウンターで何度かチャンスを作りました。カウンターで何度か行き切れなかったところ、引っ掛かってしまったところはあったんですが、ピッチのコンディションもありますし、選手は良い結果を残すに値する内容だったと思います。ガンバも非常に結果を出していて、調子の良かったチームですが、戦いながら感じたんですが、うちも警戒されていたと、五分に入ってきたと感じました」

Ｑ：後半、両サイドを代えましたが、試合前から想定していたのか、それとも前半を見てそういうふうにしたのか、もう少し詳しく教えてくださいますか。
「当然先発の選手を４５分で代える考えはないんですけど、相手の戻りの速さ、真ん中の堅さというところで、うちがサイドに展開して、そこからテンポアップがなかなかなく、有効に使えていなかったと思いました。前半はクロスもなかったですし、交代で入った２人も当然レギュラー格の選手で、クオリティーと特長で、同時に入れていこうと思い、入れました」

Ｑ：対Ｇ大阪戦は７試合負けなし。これだけ何試合もＧ大阪に負けないのは秘策があるのか。
「今のガンバはとても良いチームとして出来上がってきていると思います。経験値の高い、技術の高い選手が揃っていますし、過去の試合の話よりも、今日の試合の話で、我々は一戦ずつやってきていますので、これはどのチームも変わりません。今日の試合で勝てた理由というのは、選手たちが今日の試合にミスをしてはいけないと高い集中力を保てたと思いますし、そのミスを突いて試合を自分たちのペースに引き込むことができる、そういうのに長けているチームですから、選手たちはその隙を見せないことを終始見せられたということと、プラス自分たちの何かをもう１つ出すというところで選手がやってくれたと思います。ですので、今日勝てたことは規律を重んじてやったこと、戦術、個人のレベルもそこに付いてきていて、目に見えないところで彼らがもう１つ出してくれたことが勝てた要因です」

Ｑ：土曜日は鹿島に勝ち、今日はＧ大阪に勝ちました。まだ浦和が首位ですけど、ネルシーニョ監督はどのチームが本命だと思いますか。
「今日、どこがチャンピオンになるかというのは予想ができません。上位陣はどこも力がありますし、勝点を取っている位置にいるので、対戦相手のカードにもよります。ただ自分たちとしてはタイトルから遠い順位にいて、自力では一番欲しかったタイトルが手にできない位置にいますけど、ＡＣＬ出場圏内には勝点６まで迫っています。残り５試合、自分たちは黙々と、ＡＣＬ出場圏内という２つ目の目標を目指して戦わなければならないと思います」

Ｑ：今日は中谷進之介選手がデビューしました。その起用に至る決断と、今日の中谷選手のパフォーマンスはどう見ましたか。
「チャンスを待っていた選手たちが、いつでも出られる準備をしていた。彼らはチームが必要とした時に、出た時に応えてくれるということはチームにとって非常に大きな力だと思います。中谷の起用については、鹿島戦が終わった後にチーム事情から、まず中谷の名前が浮かびました。彼がU-19日本代表から帰ってきて、彼とも話しましたし、出る可能性を伝えていました。判断としては困らない、センターバックとしてのクオリティーも持っていますし、出て当然だと思います」

以上