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【J2:第37節 千葉 vs 大分】レポート:千葉が森本の劇的なスーパーゴールで今季初のリーグ戦3連勝。大分は人もボールも動いたがフィニッシュの精度不足に泣く。(14.10.20)

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89分、大分の為田大貴の見事なミドルシュートが決まった瞬間、試合終了間際に同点に追いつかれた第30節・京都戦、第33節・愛媛戦の悪夢を思い出した千葉サポーターは少なくなかったのではないか。少なくとも筆者は「またか」という思いを抱いてしまったが、そんな思いを90分、千葉の森本貴幸のスーパーゴールが吹き飛ばした。森本は大分のDFの間に入り込むようにポジションを取って佐藤健太郎のパスを受けると、対応しようとしたDFをかわして反転すると左足を振り抜いて強烈なシュート。ボールが大分のGKの武田洋平の右手を弾いてゴールネットに突き刺さると、大分サポーターが集まったアウェイ側ゴール裏をのぞいたフクアリのスタンドが歓喜に沸いた。
後半に千葉のGK高木駿が大分の風間宏矢のファウルで左目付近を切り、その治療時間もあって後半アディショナルタイムは7分。大分の圧力は非常に強く、千葉は必死にクリアするのが精一杯で、前線でのボールキープでの時間稼ぎもできなかった。実際の時間よりも千葉には長く、大分には短く感じた後半アディショナルタイムの終わりを告げる主審の笛の音が響くと大分の複数の選手が倒れ込み、千葉は今季初のリーグ戦3連勝となった。

予想通り試合は白熱した激戦となった。両チームがディフェンスラインを高く維持し、コンパクトな陣形で相手の隙を狙う中で、立ち上がりに押し込んだのは大分。開始40秒足らずで為田の突破から林容平がシュート。これを千葉守備陣がブロックしたことで得たCKでゴールを狙った。だが、「大分のプレスは松本のハイプレスなどと比べるとそれほどでもなかった」(千葉・佐藤健太郎)ことから、次第に千葉は大分のプレスをかいくぐるようになってパスを回した。千葉の左サイドバックの中村太亮と左サイドハーフの谷澤達也は10月15日の天皇杯準々決勝でフル出場だったが、2人のコンビネーションを絡めた攻撃を何度も見せた。そして15分、右サイド寄りの町田也真人からの浮き球のパスを受けた谷澤がうまいボールコントロールでループ気味のシュート。これが決まって千葉が先制した。

反撃する大分で目立っていたのはダニエルだった。読みのうまさとポジショニングの良さで千葉のパスをカットし、ボールを持てば186センチの長身ならではの足さばきとコントロールでプレスをかわして前線へボールを運ぶ。82分には千葉のミスパスからゴールポストのわずか横に外れるシュートで千葉ゴールを脅かした。また、高木和道がヘディングシュートでゴールを狙う形が多かったセットプレーも千葉には脅威だった。セットプレーのキッカーを務めていた伊藤大介に試合後に「狙いを差し支えない範囲で教えてもらえれば」と言うと、「J1昇格プレーオフで対戦があるかもしれないから」とのことだった。
その伊藤に代わって64分から出場した風間は71分にこぼれ球からすかさずシュートを打ち、74分には鋭いミドルシュートを放つもGK高木が好セーブ。ラストチャンスだった90+4分の為田のクロスからの風間のヘディングシュートはゴールポストの横に外れ、大分はラストパスやシュートの精度を欠いて、シュート13本で5回の決定機も得点は1点。サイドを突く形を交えてロングボールを入れる終盤の攻撃は迫力があったが、その前に選手の間のスペースを使った連動性のある攻撃やカウンター攻撃で点を取りきりたかった。

森本のスーパーゴールに救われた千葉は、『2点目』を取りきる力と終盤の大分の猛攻をまともに受けてしまった守備に課題が残った。75分に交代出場した大岩一貴が、90+5分にボールをクリアすると声とジェスチャーでディフェンスラインを上げようとしていたのが印象的だったが、押し込まれた時にいかにはね返し、波状攻撃を受けないようにボールを保持できるようにするか。ピンチを招かないように相手に止めを刺す戦い方が必要だ。

以上

2014.10.20 Reported by 赤沼圭子
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