●秋葉忠宏監督(群馬):
「九州らしく気温も高い中、本当に素晴らしいゲームを選手たちは見せくれましたし、その背中をサポーターが後押ししてくれたことが、すごくうれしかったです。フットボールの醍醐味である、アグレッシブに最後まで攻撃し合うという素晴らしいフットボールを両チームが見せてくれたと思いますし、肉体の限界まで、お互い、本当に動けなくなるところまで戦い合った、エキサイティングな素晴らしいゲームだったなと思います。決めるべきところで決められなかったというのが残念だったということぐらいで、他は、攻守において我々がやってきたことを、パフォーマンス、メンタリティも含めて、選手が素晴らしいものを出してくれたと思います。今日は、4−3、5−4というように、殴り合いで勝とうということで選手を送り出していたので、やはり1得点だったというところが、こういう結果になってしまったのかなと思っています。2点目、3点目を取るチャンスはありましたし、もっと言えば、4点、5点、6点と取れるチャンスもありましたから、『そこで決めないと、こういうことになるよ』と、フットボールの神様が教えてくれた、いいゲームだったと思います。ですから、これを教訓にして、今後ともよりフィニィッシュの精度、ラストパスの精度、クロスの精度というものに主眼を置いて、また1週間、トレーニングをしていきたいと思います。あとは、やはりJ1の経験があるチームと対戦すると、本当にJ1に行くために、いろんな努力をされているのだなということを感じます。我々もJ1ライセンスを、いろんな方々のおかげで取ることができましたけれども、まだまだJ2の中でも一番下のクラブです。助けていただいた、いろんな方たちの恩に報いるためにも、資金力、環境面、観客数というものを、攻めてJ2平均にまで持ち上げなければいけません。そうでないと、J1など夢のまた夢になってしまう。いろんな方たちに何とか残していただいたからこそ、クラブは先頭になって、いろんな人たちを引っ張っていきながら、いろんな人たちとともにJ2平均に持っていかないといけません。そこはまた、クラブ、チーム、選手、スタッフ含めてやっていきたいと思います。フットボールの歴史では、プロリーグが誕生してから126年位が経っていますけれども、その3つが1つでも欠けることなく、高いレベルでなければ、上のリーグには行くことはないし、そうでないチームはなかったということは歴史が証明していると思います。我々は、まず残りの3試合のホームゲームにたくさんのお客さんに入ってもらえるように、また素晴らしいゲームをして、J2の平均値を超えられるような観客数、ゆくゆくは資金面、環境面を整えられるクラブになっていければと思っています」
Q:後半は引き気味で戦った印象がありますが、あえてそうあいう戦い方をしたのか、福岡に押されてそうなってしまったのか、どちらでしょうか?
「前半、あれだけ福岡が我々に手を焼いていた中で、よりアグレッシブに来ることやリスクを負って点を取りに来ることはフットボールの定石だと思います。その中で我々がやったのは、引いたというよりも、よりコンパクトな状態にして、我々らしく、コンパクトな状態を保ったまま守備をすること。攻守において、コンパクトに保ったままやるということでした。福岡は、我々が設定するラインに来る前にディフェンスラインの裏に、裏にというような形になっていて、プレッシャーに行く前に蹴られる状態が続きましたが、それでも素晴らしいコンパクトさを保ったまま、裏への対応も問題はなかったと思っています。実際、セットプレー以外はやられる隙もなかったと思いますし、我々としては驚異も感じていなかったので、よりあのセットプレーがもったいなかったなと感じています」
Q:後半は、前半戦に負けた相手とやるので、自分たちの成長した後を見せたいということでしたが、そういう点では、チームの成長はかなり示せたとお考えでしょうか?
「そうですね。我々も選手も手応えを感じています。前回対戦時の勝点0が1になったということは数字にも表れています。けれども、我々が欲しかったのは勝点3で、より高いレベルの成長を見せたかったという観点で考えると、少しもったいないゲームだったなとも思います。ただし、J1の経験がある福岡に、アウェイで勝点1が取れたというのは前向きに考えたいと思いますし、あれだけのハイパフォーマンス、ファイティングスピリットを見せてくれたことに対し、選手たちには感謝していますし、素晴らしい選手になってくれたなと感じています」
以上
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