●マリヤンプシュニク監督（福岡）：

「残念ながら、我々の試合の入りは非常に悪かったです。そして、我々のミスから失点を招いてしまいました。失点というものは、どのチームにとってもそうですが、選手にとってはショックなものです。そのショックを抱えたまま、我々は自分たち本来の戦いを取り戻すまでに時間がかかってしまいました。選手たちは、しっかりと戦ってくれました。しっかりと走ってくれたとも思います。特に後半は、かなりの労力を使って得点を狙いに行ってくれました。ただ、我々の動きという点では、多少かみ合わない部分もありました。我々は、水戸戦の後、東京Ｖ（※編集部注：正しくは第32節・大分戦）、讃岐、そして今日の試合でも前半で失点を喫していますが、水戸戦での敗戦を引きずっているところがあるのかもしれません。そういった流れの中で、何とか攻撃に転じようとしていましたが、やはり最後のところでうまくかみ合わないところがありました。でも、チャンスを作るところまでは行けているので、最後のところの集中力を上げたり、精度を上げて、得点に繋げていきたいと思います。そういう意味では、前の選手と中盤の選手でうまく連携してほしいと思っています。そして、今日はセットプレーからの得点をあげることはできましたが、流れの中からも得点できるように、引き続き取り組んでいくつもりです。まだ５試合が残されており、そこには勝点15が残っています。最終節までできるだけ多くの勝点を取っていきたいと思っています。なぜなら、スポンサーやサポーターのために、少しでも多くの勝点を取っていかなければならないからです。選手たちには、顔を上げて、前向きに考えて、リラックスして、我々がやろうとしていることをシンプルにやっていこうと伝えたいと思います」

Q：選手たちは頑張ったと思いますが、残されたチャンスをものにすると言いながら、前半は何を目的に戦っているのかわからないような内容になってしまいました。そうなってしまうことが気になるのですが、監督は、どのように捉えていらっしゃるのですか？
「おっしゃる通りで、前半のことだけを言えば、我々は早い時間帯に失点をしてしまい、普段通りに戦うことが非常に難しかったです。我々がやりたいプレーとは反対のようなプレーが増えてしまいました。本来であれば、シンプルにワンツータッチのパスをつないで相手の裏を狙っていくというプレーをチームとしてやりたかったのですが、それができず、タッチ数の多いプレーが増えてしまいました。現状では、メンタル面でうまく整えられないところがありますが、それは選手自身が解決する方向に持っていってもらいたいと思っています。本来であればシンプルにやらなければならないところ、逆に、本来であればボールを持たなければいけないところ、あるいは細かくボールを繋がなければいけないところで、メンタル面が影響して、うまく判断が下せていないところがあるからです。本来の状態であれば、うまくいくところですが、それができなくなっています。選手たちには、スポンサー、サポーター、テクニカルスタッフ等々、彼らを支えてくれる人たちがいます。ですから、メンタル面の問題は、１人１人でしっかりと解消してもらいたいと思っています。ここで私は選手を批判しているわけではありません、そういった面を改善することで、１人１人がいいパフォーマンスを発揮してほしいと思っているだけです。プロとして、どんな状態であっても、我々のベストパフォーマンスを発揮するのが我々の仕事です。もっと、我々がやるべきことを試合の中でやっていきたいと思っています」

Q：試合前、坂田選手は使っても10分くらいだろうとおっしゃっていましたが、今日は約30分間プレーしました。その判断は、どのような理由だったのでしょうか？
「おっしゃる通り、確かにそういうつもりでしたが、今日、彼に30分間いけるかどうかと確認したところ、彼も感覚的に30分はプレーできそうだということだったので、ああいう形で起用することにしました。チームとしても、その時点ではビハインドでしたから、何かを変える必要がありましたし、得点を狙わなければいけないというところで、彼を起用することにしました」

以上