前節、連敗を止めた新潟。残り8試合で反転攻勢をかけるためにも、この川崎F戦で今季初の連勝を成し遂げたい。期待されるのはU-21日本代表としてアジア大会に出場したFW鈴木武蔵だ。アジア大会では準々決勝までの全5試合にスタメン出場しチーム最多の5得点。エースとして君臨した。その得点感覚を保って、リーグ戦でのゴール量産を狙っている。
鈴木がチームに合流したのは10月1日。合流初日の練習は「疲れはないかなと思っていたけど、きつかったです」。それでも「ゴールの感覚は残っています」。アジア大会でものにした5つのゴールの感触を、今度はチームの勝利に役立てる。川崎F戦はベンチスタートが濃厚。流れを引き寄せたい場面で、持ち味のスピードを生かしてゴールに迫るプレーが期待される。
U-21日本代表ではワントップ。新潟のシステムは4-4-2のツートップと、形が異なるが、「ツートップの役割を一人でやった感じだった。球際で負けない部分などもできた」と得点と同時にフォワードとしての動きにも手応えがあった。そして新たな武器も。アジア大会初戦のパレスチナ戦では、得意ではなかったヘディングでゴールを決めた。「苦手だったけど、点を取れた。少しはできるようになった」。大会出場前に新潟で積んでいた自主トレの成果が出た。自信をつけ、川崎F戦でもバリエーションの1つに加えるつもりだ。
エースの評価通りの活躍を見せたアジア大会。ただ、ベスト8という結果は「悔しい」と満足はしていない。ゴールも、引いて守る相手から奪えたことには納得しつつも、「もっと取れていた」と達成感はない。心の奥に残った不完全燃焼と、チームの浮上のためにも川崎F戦では結果を出したい。「代表での動きよりも、意識してスペースに流れてプレーする」。ポイントを明確にして大事な一戦に臨む。
川崎Fは前節仙台戦で引き分けたものの、ここ5試合負けなし。チーム状態は安定している。15得点の大久保嘉人、アギーレジャパンに選出された10得点の小林悠と、取るべき選手が好調を維持している。
前線を動かす中村憲剛は、新潟との対戦では特に要所を押さえるプレーを連発。DFラインの裏に出すパスからチャンスを演出する。この対戦は、マンツーマンでくる相手の守備を外すところから、チャンスを作るシーンが多い。川崎Fの個の力が、自由な状態で発揮されると、序盤からペースを握る展開になる。
新潟は前節名古屋戦でプレスからボールを奪い、速攻につなげる形ができていた。球際の攻防でもしつこさと強さを発揮した。もともと運動量には自信があるだけに、前節のいい流れを進化させて臨むことが必要になる。
新潟は1桁台の順位への足がかりに、川崎Fは首位争いのために。ここでの勝点3はどちらにとっても大きな影響がある。
以上
2014.10.04 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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