入る時は入る。入らない時には入らない。よく耳にする言葉だが、そう簡単に割り切れるわけではない。どのポジションよりも目に見える結果が求められ、それが出せなければ即座に控えに回る。毎試合が、もっと言えばワンプレーが勝負の世界に、FW西川優大は身を置いている。
滑り出しは順調だった。スタメンで試合に出ることを切望し、夏場に富山から栃木への期限付き移籍を決意。スタメン出場した29節・磐田戦ではゴール前での抜け目のなさを発揮し、名門を沈める一撃を突き刺した。スタメンでゴール。同時に欲していたモノを手に入れた。
だが、それ以降、長身FWはサッカーの女神にそっぽを向かれる。何度も決定機が巡ってくるが、相手GKの好守に阻まれるだけでなく、ポストにも嫌われ続けた。女神は気まぐれで、意地悪だ。その典型が、前節の山形戦。ショートカウンターから近藤祐介のクロスに合わせたシュートはポストに弾かれ、西澤代志也が供給した良質なクロスを頭で合わせたシーンはGKに阻止された。31節の東京V戦でも相手GKとポストが、西川の前に立ちはだかった。
「いいコースに飛ばしたけど、GKに触られるとは。入ったと思ったけど・・・。もう少し運が良ければポストに当たって入っていたと思う。あと数センチ、いい方向に転がってくれないかな、と。でも、そこは(自分が)力不足なのだと思う」
アンラッキーを嘆きつつ、運を引き込めない己の力量不足を認めたが、誰よりもゴールを取れる位置、最短距離にいるのは紛れもない事実。そのフィーリングが薄れないうちに、2点目、3点目を奪えるか。残り9試合、“あと数センチ”の壁との戦いに挑む西川は、こう決意を露わにした。
「決め切れていないけどドゥさん(近藤)は合わせてくれるし、クロスを上げてくれる。そこでニアに飛び込めればチャンスになる。チャンスはあるし、(自分を)見てくれているので、その期待に応えないといけない。あとは決めるだけだと思う」
同時期に湘南から加入した荒堀謙次は、既に3ゴールをマーク。「ボリ(荒堀)は助っ人外国人並みだけど、身内に負けるわけにはいかない。サイドバックよりもFWが点を取らないと」と、西川は対抗心を燃やし、モチベーションのひとつとしている。
何十回、何百回とゴールに拒まれても、ストライカーは諦めることなくゴールを狙い続ける。
以上
2014.09.27 Reported by 大塚秀毅
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