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【第94回天皇杯 ラウンド16 群馬 vs 名古屋】西野朗監督(名古屋)記者会見コメント(14.09.10)

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●西野朗監督(名古屋):
「事前に予想していたメンバー・システムから大分異なっていたので、試合直前に微修正してから臨んだ試合となりました。それでも群馬は奇襲や奇策を持ったチームなので、今日もそういう形を想像してチームを構築していきました。しかし、予想以上にディフェンシブに戦われたこともあり、一番我々が苦手とするような戦い方だったのではないかと思っています。なかなか崩しきれず、ショートカウンターも効かない中で、ゴール前に進入していく回数が前半は少なかったと思います。何か手を打たなければならない状況で、システムを4-2-3-1に切り替えたり3バックにしたり、動きをつけて打開を図りました。その中の一つとして闘莉王を上げて、ようやく1点を挙げられたという感じです。
全体的に見れば、我々が主導権を取れているように見える試合だったと思いますが、逆にこれは群馬のペースであり、群馬のゲームであったと思います。どこかでギアチェンジをされて、それに対してリスク管理をしながら、ゲームを進行していきました。そのため得点も何とかという形でした。試合に勝ったのは我々ですが、戦略的に成功したのは群馬の方だと思っています。
ともあれ、勝ち抜くことがこのゲームの最大の目標でしたし、90分で決着をつけるつもりだったので、後半に3人交代したことも、『このゲームは90分で成立させるぞ』というベンチからのメッセージでした。その中でなんとか逃げ切れた形となりました」

Q:厳しい試合の中でも、戦略的な手応えを感じた部分はありましたか?
「オプション的には多くありませんが、3バックの形にして、サイドからのクロスに本多よりも佐藤をチョイスしたところであったり、闘莉王を上げるシステムチェンジは、ある程度押し込めている状況では有効だったと思います。ゲームが拮抗し、ショートカウンター主体の中で、闘莉王を上げることはかなりリスクがあったのですが、ポゼッションをするものの最後のゴール前でのフィニッシュがとれない状況での闘莉王を上げる選択は、ある程度計算できるし、期待通りでした。彼が前線にいることによって、全員がターゲットをはっきりできる戦術的な意識の共有もできていたと思います」

Q:できれば闘莉王選手を上げる前に、点を取って試合を有利に進めたかったのが本音だと思いますが、前半のメンバー・システムには何を求めていたのでしょうか?
「確かに早めに点を取りたかった部分はありますが、天皇杯では力の差はそう著しくあるものではありません。J2のチームがJ1のチームに対してとってくる戦術というのは、やはりある程度ディフェンシブなものだと思いますし、あれだけリトリートされれば、我々でなくてもなかなか前半にリードするのは難しいと思います。スマートに取れるとは思っていませんし、理詰めでボールを動かしているだけでも取れません。ハーフタイムには、『ねじ込んでいく・泥臭く』というような指示を出すくらい、難しい状況を強いられていた訳でしたし、点を取ること自体が難しいと思います。
逆に取りにいってリスクを負うよりも、ポゼッションをしてスタミナを落としていくとか、色々な隙を見つけることが必要だと思います。早急に点を取りにいくためのハイボールであったり、パワープレーで仕掛けていくということも大事だと思いますが、不要に行う必要はありません。もちろん点を取りたいですし、自分たちがゲームをコントロールしたい気持ちも当然ですが、それよりもゲームをどう組み立てていくのかが最優先ですし、『勝ち抜く・点を取る・取られない』という見極めをしながら、試合を進めることも必要だと思います。
ただ、もっとチャレンジのボールは必要だったと思います。今日は外でボールが動いていましたが、相手がリトリートして中に8、9人いる状況でクサビのボールを打ち込んでポイントを作ることがもっとあっても良かったと思います。今日はダニルソンも田口もある程度セーフティにボールを動かしてはいましたが、もっと厳しいボールを入れなければゴール前でポイントを作れたり、さらなるチャンスは生まれません。玉田も引きすぎて奪われてカウンターというシーンもありましたし、そういった縦関係が全体であまりとれなかったのが、ゴール前に人数を掛けられなかった原因だと思っています」

Q:かつて指導をされた秋葉監督と同じ監督という立場で相まみえた訳ですが、試合を終えてみて感想をお願いします。
「立派になったという感じでしょうか(笑)。彼とは今年も1月くらいに食事をしていますし、そこでJリーグでの話とかもしたりしています。彼はやはり野望みたいなものを持っていますね。色々なところで様々なことを吸収しながら、成長していきたいという野心みたいなものをとても感じます。その食事の席でも『明日練習だから』と途中退席で帰ったくらいでしたし、よっぽど現場が好きなのか、もしくは我々と話しているのが嫌いなのか…(笑)。色々熱心な奴だなと思っていますよ」

以上
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