今年、長崎はクラブ創立10年目になる。Ｊリーグに参入して２年が経つが、クラブとしてまだまだ歴史が浅く、整備する部分はたくさんある。専用練習場もその１つだ。現在、チームの練習場所は県内のあちこちのグランドを毎日行ったり来たり。選手にとってもスタッフにとっても大きな負担となっている。

しかし、ついに専用練習場を手にする日が近づいてきている。供用開始は２０１４年10月を予定している。場所は長崎市の戸石町だ。
ただし、専用は専用だが、現在のところは期間限定の仮の専用練習場と発表されている。実は整備が進む戸石町のグランドとは別に、諫早市が２０１５年度内の完成を目標に14年11月から諫早市多良見町のなごみの里運動公園にＶ・ファーレン長崎の優先利用を認める天然芝のグランドの建設を開始するのだ。戸石町のグランドは、諫早市のグランド完成までの「期間限定の仮の専用練習場」というわけだ。なごみの里のグランド工事の際には、戸石町のグランドの芝を移設するという。

ただし、戸石町のグランドも仮とはいえ、すばらしいグランドであることはひと目でわかる。山と海に隣接し、静かで清らかな環境。最高のロケーションだ。
この夏は雨が多く日照時間の短さが心配されたが、芝生を眺めれば青々と目にも眩しい。工事関係者に現況を尋ねると「全く問題はない。予定通り」と頼もしいコメントが返ってきた。現在はグランドの周囲にボールネットを張る作業が進行中だ。

毎日、練習場の確保に悩まされてきたフロントも、長距離移動しながら練習してきた選手も、そしてサポーターにとっても、誇りに思える場所となるだろう。
いよいよカウントダウン。完成は間近だ。

以上

2014.09.09 Reported by 植木修平