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【J2:第30節 京都 vs 千葉】川勝良一監督(京都)記者会見コメント(14.09.06)

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●川勝良一監督(京都):

「前半は、悪かったですね。ハーフタイムに、雨の中でのサポーターの応援に応えるプレーをしていないと。後は選手交代も含めて替えるところが幾つかあったので。後半、三平が入って大黒だけじゃないところを見せて、一番相手の嫌なところによく入ったりして、点が入って逆転。そこで、勝ち逃げするためのリベロを置く形を用意していたけども、ちょっとその時間の前に追いつかれた。そして逆転された。GKの杉本大地も久しぶりのゲームだったが本当にいいプレーをしてチームを助けてくれて、最後の最後で追いついた。勝点1、これを本当に無駄にしないように、次のゲームでまた前半の入りをもっと気をつけて、今日の後半のような入り方で90分戦う。スイッチの入れ方が、ウチの場合は失点だったりとか、ハーフタイムでのちょっとしたミーティングで、というのは改善できていない。でも、諦めないでなんとか勝点を獲るというところはギリギリ次につながると思うので、次の群馬戦に向けて準備をしたいと思います」

Q:逆転してからの戦いについては守ろうとしたのか?
「5-4-1にする時は、当然リベロを置く。ただウチの場合は両サイドが上れるから。石櫃と駒井善成が、ボールがない時は下がって完全に5人置く。2センターバックが相手に行って、今日ならばバヤリッツァが余ると。ただ攻撃になったら当然、両サイドのどちらかが出る。でも同時には出さない。4バックに戻す形で、1枚ウイングバックが出て、今日ならば第一ボランチの田森が出ないと。1−1になった時から田森には出ないと(告げていた)。攻撃になったら田中英雄が先に出ていく。基本的にはフラットの状態からダイヤモンドの状態にすぐ変形するので、2センターバックの前から動かない。そういうことは本人も知っているので、当然点を獲りには行きたいけど、ただ引き分けがずっと続いている状態で、勝つことでチームの流れを変える必要がある。そこの柔軟性で、5人後ろに置くという形は、当然1点差の時はチームとして考えない。そういう時期なので」

Q:現場の選手たちは、その試合運びについては理解していたのか?
「2−1になって、選手としては、田森と田中はあまり動かない状態を作っていたけど、相手の方もケンペスが入って来て、サイドから個人的に力のある選手なのでクロスもDFに引っかかるところに蹴らないと、という精度を持っている。だから高橋を入れて…と思った直前で追い付かれた。ただ、入れてすぐに対応できないだろうし、当然2、3分は様子を見てから。相手も前線を3枚にしているのか、ちょっと間延びして間をふらふらしている選手がいるかとか、それで混乱があるかとか、そこからスタートなので、そういう意図は選手も分かっていた」

Q:前半は悪かったという話だったが、最初の10分、20分は手堅い試合運びだったのでは?
「手堅いというか、逆に動かない選手…動かないというかフワーと入っている選手もいたように見えた。それでハーフタイムに『京都は上手いとか、おとなしいとか言われている中で、自分が監督として指名されたというのは当然、闘争心とか前半から飛ばしていくためだと、選手たちにはずっと話をしている。しかしその辺は手堅い状態で、いいリズムになりかけている間に、ボールが動いている間に、人が動いているのが少なかったり、それで相手に徐々にボールを持たれるシーンがあった。あとディフェンスでも距離をとりすぎている選手がいるので、相手がコントロールをし切れていない状態の時にボールを獲り切れない。普段ならもっとラインを上げて近づいて潰していくシーンでも、妙に臆病に遠いポジションをとっている選手がいたり。でも、実際はセンターバックと中盤のところが空いている。前半はここに結構入られて、そういうのが失点の原因に繋がってくる。だから後ろが下がるのなら中盤も下がらないと駄目。田森もフラットになりすぎていて、ハーフタイムに『お前がもうちょっと下がる、そして(田中)英雄がボールサイド側にプレスをかける』というところで話した。それでも前半は耐えないとだめなのに、このあいだのゲームもそうだった。前半のどこかでボールを獲られて、先取点を獲られる。それは自分たちからちょっとしたことを緩めて、相手はそこまでリズムは良くないのに、自分たちのほうで原因になっている。北九州戦でもファーストシュートが1点になったり。攻め続けるという姿勢は、点が獲れくても充分に相手にはダメージになっている。ただ、数少ない相手のチャンスが得点になるという、そこはもう本当に何回も何回も検証して、何回も何回も同じ動作を練習で続けて、取れなくてもゼロで前半は行くと。後半はスタミナもあるし、点も取れるんだから。ただ『後半、点が獲れるから』という声がハーフタイムに選手から聞こえたのは当たってもいるけど、半分腹が立つ。後半から獲るというルールがサッカーにある訳でもないし、前半から獲りに行くというね。その辺で何か軽く考えているとしたら、来週の練習でそういう意識を変えないと。やっぱり本当に、雨降ってもこれだけ人が来てくれて、それに応えるには前半からそういうプレーをやるというのはもっとチームとして徹底して統一して持ちたい」

Q:順位が11位に落ちたが
「今の時期で一喜一憂して…、例えば今日勝って、また7位6位に上ったとしても次負ければ一緒だしね。一喜一憂しないけど、ただ、勝点1をギリギリ獲ったということは次につながるかどうかという。次がもっと大事なるでしょう。負けないというのも大きいけど、ただ勝ち切れないということも同時にあるので、だから順位というよりは勝点。昇格レースでは、何ポイント獲ったかということ。勝点0になりそうだったところを1に戻しとことと、勝点3を2減らしたこと、それを同時に反省して、冷静に次の試合の準備までに直すところとか、足すところをしっかりやっていく。ただ、諦めなかったということは選手にも伝えて、その勝点1を無駄にしないように。当然11位は嬉しくないけど、まだ時間はある」

Q:三平選手起用の意図と評価を
「復帰して間もないから、実際はほとんどやっていない。だから45分くらいがマックスかな。ウチで18点獲っている大黒に次いで、試合前は6得点だった。ほかに、点を獲っているのは1人か2人しかいない。もし対戦相手の監督ならまず大黒を潰すし、あとは平均的な対応で出来る。彼は競う時にポジションの取り方が取れるかどうか。空中戦はあの身長だけど強いし、点を取るコツを持っている。やっぱりああいう選手が復帰したというのは、残りの試合数を考えれば、色々な面でギリギリ間に合うかなという。三平にとって45分はきつかったと思うけど、次はもっと長い時間使えるかもしれない。それで大黒のマークも少し分散できる。左サイドの駒井や山瀬にしても、大黒、ドウグラス以外に三平もゴール前へ違う入り方をするので、3つ落とせるところができる。今日3点獲れた原因をチームとして如何に上手く使うか。怪我を再発しないことを祈る限りですね(笑)」

以上
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