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【J2日記】湘南:アルウィンの記憶と再会と(14.09.06)

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「中学のときはアルウィンを目指して試合をしていました」
中学3年間を長野県で過ごした菊池大介は、地元のクラブチームに所属していた当時をこんなふうに振り返る。どの大会も決勝の会場はアルウィンだった。だがベスト8やベスト4でアルウィンの横のピッチまでは行くものの、いつもその先に進むことができずに涙を呑んだ。結局、中学時代は一度もかの地を踏めなかった。

遠い聖地にようやく辿り着いたのはプロになってからのことだ。一昨年、ゴールデンウィーク最後の松本戦、かつての仲間も集うなかで、菊池は積極的なプレーを発揮した。試合は1−1のドローで決着した。

アルウィンで勝利の喜びを味わうまでには、さらに2年の月日を要した。それが今季の第5節である。相手に押し込まれる展開を自らの先制ゴールで覆し、かつて指導を仰いだ松本の反町康治監督をして、「サッカーに対して厳しさが出てきた」とも言わしめた。その後もチームは得点を重ね、4−1で勝利した。

菊池の先制点をアシストし、さらに相手を突き放すゴールを挙げたのは大槻周平だった。その松本戦然り、前線で文字通りチームを牽引する活躍を見せていたが、第15節・愛媛戦で負傷し、離脱した。

手術を経て、大槻は先日1カ月半ぶりに馬入(湘南の練習場)に戻った。術後は良好といい、動きの幅も徐々に広げている様子だ。いまは「疲れることが幸せ」と笑みをこぼす。
「ずっと安静にしなければいけなかったので、体を普通に動かせることがこんなに幸せなことなんやとあらためて感じています。その意味ではケガして気付けた部分も多い。いま置かれている立場で100%やることが大事。いまを大事にしたいと思っています」

松本の岩上祐三と同期である。岩上は反町監督が湘南を率いていた2011年にJFA・Jリーグ特別指定選手としてひと足先に入り、曹貴裁監督が就任した2012年は開幕からスタメンに名を連ねた。松本での活躍も言わずもがなだ。

刺激になるかと問えば、「刺激というより、祐三が活躍するとなんでか知らないけど悔しいんですよね」大槻は朗らかに笑う。
「祐三は松本で欠かせない存在になっている。僕も湘南でそういう存在にならないとダメやなと、祐三を見ながら思います」

たとえばそんなふうに、それぞれが想いを傾けている。さまざまな縁に彩られた両チームの再会に、心は自然と吸い込まれていく。

以上

2014.09.06 Reported by 隈元大吾
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