MF中島翔哉選手が富山からFC東京に復帰した。今季は期限付き移籍で開幕から全試合に出場していたが、富山でのプレーは前節の熊本戦が最後となった。攻撃の中心選手を失ったのは痛いが、中島選手と同様にチームも心機一転して勝利をつかむべく今節の長崎戦に備えている。
中島選手が在籍した約7カ月で強く印象に残っているのは練習グラウンドに一人残って黙々とボールを蹴る姿。時には午前の全体練習を終えて一旦昼食を摂り、午後を自主トレにあてることもあった。クラブがほぼ専用としているグラウンドがあり、監督の理解もある。「富山に来て、たくさん練習できるのが一番うれしい」と話していた。試合の前後は調整のために練習量を抑えていたが、主力組の練習が終わってもグラウンドを去りがたく、ボールに腰掛けてベンチ外の選手がトレーニングをする様子をずっと眺めていた。「僕は練習しないとできないタイプ。しかしこれまでも、練習でやったことは必ず試合でもできた。だから誰よりも練習する。でも、練習が好きなわけではありません(笑い)」。
子供たちに見せる笑顔に温かみがあった。ある時には、ちびっこの目線まで膝を折り、楽しげにハイタッチをした。「富山でプレーをして個人としてもチームとしても結果が出せていない中でチームを去ることはとても残念です。しかし、自分のプレーを見た人たちが少しでも楽しい気持ちやワクワクする気持ちを持ってくれたとしたらとても嬉しいです。また、自分のプレーを見た子供たちの5年後や10年後に少しでも役立てたら嬉しい」。チームを去るに当たり残したコメントにも少年少女たちへの言及があった。
富山で残した成績は納得のいくものではないだろう。「負けを知らなければ人間として成長できない」と口にしたこともある。葛藤があった。今月23日に20歳になったばかり。来月はU-21日本代表としてアジア大会にも出場する。若武者の飛躍を富山の人々も期待している。
以上
2014.08.30 Reported by 赤壁逸朗
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