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【第94回天皇杯 3回戦 横浜FM vs 北九州】プレビュー:前回王者・横浜FMが好調・北九州を迎え撃つ一戦。古巣戦に燃える2人の出番はあるのか?(14.08.19)

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夏場の3連戦の2戦目に横浜FMが中3日、北九州が中2日で臨む。よって、疲労を考慮し、メンバーの入れ替えが予想される。そこで、両チームのファン・サポーターにとって愛着ある懐かしい選手が姿を見せるかもしれない。

北九州にとってのそれは端戸仁。2012年に期限付き移籍で横浜FMから北九州へ渡り、1シーズンを過ごした。当時の三浦泰年監督に「シュートミス1本に対してもボロクソに言われた(苦笑)」など徹底的にしごかれ、「お前がもっと、このチームを勝たせるようにやれ」とハッパをかけられたおかげで、覚醒。J2リーグ戦で14得点の置き土産を残し、横浜へ帰還したのだ。今季リーグ戦の出場は試合途中からの3試合のみだが、天皇杯2回戦・ホンダロックSC戦(3−0)ではトップ下で先発し、1ゴールをマーク。今回も出番が来れば、貪欲に“恩返し弾”を狙うだろう。

逆に北九州でそれを目論むと思われるのが、大島秀夫だ。2005〜2008年の4年間、横浜FMに在籍し、34ゴールを記録。2007年には自身初のJ1リーグ二桁得点となる14得点を挙げ、当時神戸の大久保嘉人と並び日本人得点王となり、絶頂期を迎えた。中でも忘れられないのはその年の8月11日に行った「横浜ダービー」。横浜FMは横浜FCを8−1という歴史的ゴールラッシュで粉砕し、そのうち4点を大島が奪ったのだ。今季リーグ戦はスタメンこそ2試合のみだが、21試合に出場し1得点を記録している。
端戸も大島も親しみやすいキャラクターだけに、“再会”を待ち望んでいる方も大いに違いない。

試合の勝ち負けについて言及すると、昨年度の天皇杯王者・横浜FMが“ホーム”ニッパツ三ツ沢球技場で北九州よりも優位に立つと予想できる。しかし、北九州の頑張り次第では、ジャイアントキリングが起きても不思議ではない。

北九州はリーグ戦の直近6試合で3勝3分け、J2で4位と調子は上向き。前節は18戦不敗記録中の岡山を2−1で下し、見事にストップ。その2節前の札幌戦ではシュート数5対20と劣勢に立たされながらも、2−0の完封で押し切った。昨年から就任した柱谷幸一監督が育む、好守においてコンパクトな陣形を保つコレクティブなサッカーが根付き、守備の粘りが増強。攻撃では川崎Fから今季加入のボランチ風間宏希が起点となる速攻で、横浜FMに挑むだろう。2年前には端戸とコンビを組んだFW池元友樹は、チーム一の計7得点を挙げており好調。かつて清水、浦和でプレーした走力抜群のアタッカー、原一樹も爪を研いでいるはずだ。

彼らの挑戦を受ける横浜FMは、前節・徳島戦で3−0と6戦ぶりの勝利を手にした。この流れを継続し、週末23日の川崎Fとの「神奈川ダービー」を迎えるためにも、相手を圧倒しなければならない。だが、それが逆にプレッシャーになると、選手が格下との対戦でよく口にする「難しいゲーム」に陥る可能性も…。どんな展開、どんな結果が待っているのか、そこには天皇杯ならではのワクワク感がある。

以上

2014.08.19 Reported by 小林智明(インサイド)
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