J2第27節、西京極に大分を迎え撃つ。京都は前節、札幌に粘り勝ちを収めた。まずは「勝利」である。どんな状況でも粘り強く戦うこと、諦めずに戦い、勝利につなげること。これを植え付けようとしていた川勝監督だけに、札幌戦の勝利はこの上無い結果だろう。
選手を観ても、J2デビューを飾った石田雅俊はアシストを記録、勝利に貢献した。DF内野貴志は今季2試合目の先発出場。先発無失点は2011年(ルーキーイヤー)の10/19札幌戦(西京極)の4-0以来。なかなか勝利に恵まれなかった選手が、久々の先発で無失点勝利に貢献。本人も「DFとしては素直に、かなり嬉しい」と喜びを口にしていた。選手にとっても勝利は何物にも代えがたいものである。川勝監督は二人について「試合に出ると口数も増えるようになるよね。これまで練習観てても全然喋らないのかと思っていたから(笑)」と、意欲を増進させている選手を評価する。「勝つこと」。当たり前だが、それが本当に大事なことである。
今節の対戦相手は大分。ここ5試合は2勝2分1敗としている。「ここ5試合」というのはFWラドンチッチが加入してからの試合数。5試合で3得点とゴール数を伸ばす。チームを観れば、伊藤大介が5得点、風間宏矢が4得点とチームを牽引する。前節は東京V戦を3−2で制した。伊藤大、風間、ラドンチッチが点を決めている。
京都DF酒井隆介も「FWには強烈なのがいる。前回対戦は勝利したけど参考にはならない。ラドンチッチに入れてくるのでそこをしっかりと守りたい」と話す。ラドンチッチを使ってくるのが大分のやり方で、それは明確。それを解って、しっかり守れるか、それともやられるか。集中力の問われるゲームになりそうだ。
攻撃では、やはり、引いてしっかりと守備ブロックを築く相手からゴールを奪うこと、これがポイントとなる。相手が守備に戻る前に速く攻撃。これも大事なこと。だが、素早く戻られたら、基本的に京都の攻撃選手はほぼ全て相手の網の中にいる、と思っていいだろう。そこにパスを送る、或いは裏を狙って走り出す、その「勇気」を今節は観たい。
石田は「相手がブロックを作ればラインも下がるので、間で受けるイメージ」と口にしていた。さらにはサイド。サイドへ速くボールを付けて、そこから崩す、或いはそこから逆という判断も生まれる。わずかな隙を見逃さず勇気を持って前にボールを送る、或いは裏を狙う。それら、ミスを恐れず大胆不敵なプレーを繰り出せるか、大いに期待したい。
もちろん、攻撃の目的はゴールである。ボールを相手ゴール前に送り込んで「シュート」。これがなければフラストレーションが溜まることは言うまでもない。溜まったエネルギーが爆発する様な、そんなスカッとしたゲームを、今節、大いに期待したい。
以上
2014.08.16 Reported by 武田賢宗
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