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【J2:第26節 千葉 vs 横浜FC】レポート:調子は上向きだった両チームだが決定力不足の課題を残し、前回対戦と同じスコアレスドローに終わる。(14.08.11)

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5月24日の前回対戦(第15節)はスコアレスドローだった両チーム。だが、前回対戦時の千葉は第11節では勝ったものの第12節から3試合連続引き分け中で、ケンペス不在時(第15節は出場停止)の攻撃のバリエーション不足が改めて大きな課題となった一戦だった。一方、前回対戦時は4連敗中だった横浜FCは決定機をモノにできなかったものの、それまで隙を突かれて失点するなど課題だった試合運びに手応えを得た一戦だった。

今節では、千葉はケンペスと森本貴幸が2トップを組んだ4−4−2システムで臨み、横浜FCは野崎陽介がパク ソンホの周りでプレーして限りなく2トップに近い形で、4−4−2といえる布陣。互いに前線からプレスをかけ、ボールを奪うとサイドを突いてゴールを狙う両チームだが、立ち上がりは横浜FCのほうが出足は速く、プレスも強かった。それでも、前半は横浜FCが松下年宏のミドルシュートや松下裕樹のロングシュート、FKからのつなぎで得点機を作る一方で、千葉は中村太亮のロングパスや大岩一貴のクロスからケンペスと森本が絡んで得点機を作るなど、狙いのサイド攻撃は見られた。

だが、両チームとも攻守の切り替えが速く、攻撃に転じるとスピーディーに攻めてシュートで終わる意識が高かったものの、前半の半ば過ぎから横浜FCが千葉の攻撃を遅らせる守りをしているように見えた。横浜FCはボランチから前の選手が常に流動的に動いて攻め、守備に転じた時には「自分がいるポジションの役割をすればいい」(横浜FCの寺田紳一)という守り方の効果もあったのかもしれない。千葉は前節の試合後に山口智が言っていたが「律儀に自分の元のポジションに戻ろうとして融通が利かないところがある」からか、バイタルエリアまで横浜FCに速く攻められるのが目についた。ただし、ペナルティエリア内で簡単にシュートを打たせないように千葉の守備陣は踏ん張って守れていた。

精度不足もあってシュート数の割には決定機が少なかった前半の攻撃を、後半はどのように修正するのか。先に動いたのは横浜FCで、61分に野崎に代えて小野瀬康介を入れてシステムを4−1−4−1に変更。前線の推進力を高め、千葉のゴール前への圧力を強めた。そんな中でも千葉はサイド攻撃を徹底してCKのチャンスを得るが、73分のケンペスのヘディングシュートは横浜FCのGK南雄太の好セーブに阻まれた。77分には右膝を痛めた井出遥也に代えて大塚翔平を入れ、その後は3バックに変えて得点を狙ったが、カウンター気味の攻撃でのチャンスも森本貴幸や大塚がシュートを大きく外してしまう。試合終了直前の谷澤達也の決定的なシュートはクロスバー直撃でノーゴールに終わった。

「当然、勝利を求めてやっていて、勝てば連勝になるだけで、選手はたぶん誰も連勝は意識していない」(寺田)横浜FCは連勝が止まったが、南の再三の好守もあって勝点1は得た。それでも、寺田は「今は前半戦で勝点を落としてきた分、取り返さないと…と思って必死にやっているところなので、今日はお互いにいいゲーム内容だったけど、結果が出なかったことに対しては修正していかないとダメだと思う」と戒める言葉を口にした。

今節の千葉は両サイドバックのオーバーラップは見られたが、横浜FCと比較するとカウンター攻撃時も含めて全体的に思い切って前の選手を追い越していく動きが少なく、流動的な攻撃は物足りなかった。サイドバックのクロスから2トップの攻撃の形は対戦相手の想定範囲内。前回対戦時はケンペス不在時の攻撃のバリエーション不足だったが、今節はケンペスがピッチにいる時のさらなる攻撃のバリエーションの必要性が明らかになった。

以上

2014.08.11 Reported by 赤沼圭子
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