●大榎克己監督（清水）：
「前節、Ｆ東京に0-4で敗れたというところから、もう一度守備の確認はしたつもりです。徳島は、長いボールをシンプルにFWのところに入れてきて、そこから来るということに関しては、前からもプレッシャーに行くけれども、バイタルエリアでセカンドボールを拾えるようなポジションをとろうということを、最終ラインと中盤には言いました。その部分では、長いボールが入ってもセカンドボールを拾ってマイボールにできたり、前もプレッシャーをかけた中で自由に良いボールを入れさせなかった。そういうプレッシャーがかけられたかなと思います。
攻撃に関しては、3バックの脇、それからワイドが引いたときは5バックの前、ここに起点を作るということを選手には意識させて、その中からバイタルエリアを使って3バックの脇をとるような意識は持たせました。ただ、前半は足下だけのボールが多くて、チャンスができたときにサイドに飛び出すような動きがちょっと少なかったかなという感じがしてます。村田（和哉）が入ってからは、そこの脇のところを縦に狙う彼の良さが出たかなという感じがしています。
全体的には、Ｆ東京戦よりも攻撃の形も少し作れるようになりましたし、まだまだ満足はしてませんが、少しずつ選手も成長しているというか、チームとしても成長が見えるかなというところです」

Q:選手として百何十勝している大榎さんですが、監督としての1勝目の味はどうですか？
「選手の時は全然覚えてませんけど（笑）、もうこれは忘れられない1勝になると思いますし、その1勝がこういう記念すべきホーム200勝、ホーム600ゴールとかそういうものに絡めたということは本当に幸せだなと思っています」

Q:村田（和哉）選手を投入したときの意図は？
「この前のＦ東京戦でも、チャンスを作ったのは彼のところからということが多くて、彼のスピード、縦に行く力、そこに期待した部分はあります。前半は、足下に入って、バイタルも使うんだけど、そこから飛び出すような、裏をとるような動きが少なかったので、彼の縦に行くスピードに期待をしました。得点は少し違うところからですけどね」

Q:勝ちロコを踊った感想は？
「いやオレはあんまりねえ……今まで踊ったことがないんですよ、ユースでも。まあ、みんなに行け行けと言われて、これで行かないわけにはいかないと思いまして。ディスコとかも得意ではなかったので（笑）。でも、そんなに難しくはなかったと思います（笑）」

Q:まず1勝を挙げて、今後の意気込みは？
「選手には、この前負けたときも今日も同じことを言いました。もう次の試合が始まるよと。だから、負けたときも同じように修正して、次の試合に向けてチームとしても個人としてもレベルアップしなきゃいけないし。今日勝ったことはみんなで喜ぼう。だけど、もう次の試合が始まる。勝ったからといってすべてが良かったわけではないし、修正しなければならない。その繰り返ししかない。チームが強くなる、個人がうまくなるにはそれしかないので、同じようにサッカーをしっかり見つめて、どうしたらいいのか、自分はどこを修正したらいいのか、そこをやっていくしかないと思っているので、みんなで分析して、課題をもっと修正していく、チームとしても個人としてもレベルアップしていくことが大事だと思います」

以上