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【J2:第26節 大分 vs 東京V】プレビュー:好調ヴェルディが大分に上陸、気になる台風一過のあとに何が起きる!?(14.08.10)

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真夏の3連戦を終え、現在勝点35で8位の大分が、同23で20位の東京Vを大分銀行ドームに迎え撃つ。試合は開催の予定で準備を進めているが、九州地方へ接近している台風11号の気象状況が急変する場合もある。10日(日)9時時点で試合開催の可否をジャッジすることになるようだ。(※)

大分は前節、鬼門のアウェイ(1勝7分5敗)で山形と対戦し0−2で敗戦。全体的に選手の動きが重く、足が止まり、ボールも動かなかった。与えてはいけない先制点を奪われ、自分たちからアクションを起そうと積極的にボールを奪いにいくも、守備がハマらず試合終了間際に追加点を与え敗れた。敗因を「ゼロで抑えられないのが問題。守備の脆さが出た」と田坂和昭監督が振り返ったように、ここ数試合続く個人のミスによる失点が目立つ。リーグ前半戦は組織的な粘り強い守備で勝点を積み重ねていただけに、守備の再構築が急務となる。
攻撃に特徴のあるラドンチッチ、林容平が加わり、ブロックの位置やボールの奪いどことでマイナーチェンジが求められるが、「これまでやってきたサッカーは変わらない」(田坂監督)。守備のはじまりはFWから、攻撃のはじまりはGKから。全員守備・全員攻撃が大分の原点だ。ひとりのミスを周りが助け、補う。前々節の栃木戦のように、一人少ない状況であっても抜けた選手の分をカバーした献身さこそ、大分の持ち味である。今こそチームの結束力が求められる。

一方、大分銀行ドームに乗り込む東京Vは、前節岡山に敗れたものの、リーグ後半戦は2勝1分1敗と調子が上がっている。前回、大分と対戦していた頃はボールを保持し、サイドからの攻撃を主としていたが、杉本竜士や南秀仁ら勢いのある選手が先発に定着してからは、彼らの特徴を活かした戦術にシフトした感がある。前線からの守備、相手の背後のスペースにシンプルに縦パスを入れる攻撃になってからは、結果が出ている。また、後半戦の相手が磐田、松本、京都、岡山と上位陣との連戦が続き、そこで結果を出したことは大きい。アグレッシブな、コレクティブなサッカーを目指している中で、三浦泰年監督も「強気にサッカーができている」と手応えをつかんでいる。今節も勢いそのままに敵地に乗り込んでくるだろう。

この試合では、自分たちの持ち味をいかに表現できるかが焦点となりそうだ。前述した通り東京Vは、アウェイとはいえ強気に攻撃的なサッカーを仕掛けてくることが予想される。対して大分は、「先制点を与えると、その後の展開が厳しくなる。失点を減らし、粘り強く戦わなければいけない」と高木和道の言葉通り、チーム全体として守備の意識を持ち、自分たちの流れを引き寄せる必要がありそうだ。とはいえ、どんな悪状況が続いても、ラドンチッチの絶対的な高さと強さは大きな武器だ。セットプレーひとつで流れは急変することもある。試合の潮目を見極めたとき、大きな波が起きそうだ。

以上

※編集部注:8/10(日)大分より予定通り開催されるとのことが発表された。

2014.08.09 Reported by 柚野真也
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