中断明けの神戸と新潟は共に苦戦が続いている。神戸は2分2敗で3位から9位に順位を下げた。新潟は、前節のC大阪戦で勝利を収めたものの1勝3敗で中断前の7位から10位に順位を落としている。両者の勝点差はわずか1。今節の結果次第では順位が入れ替わる可能性もあるだけに、どちらのチームも絶対に落とせない一戦になりそうだ。
もう少し詳しく見て行くと、中断明けの新潟は3試合連続無得点で0−1の敗戦が続いた。前節のホームC大阪戦では後半途中出場の成岡翔がゴールで勝利し、浮上へのきっかけをつかんだと言える。だが、中断明け4試合で奪ったゴールはわずか1点。得点力に課題は残すものの、4試合で失点3という堅守も光っている。今節で出場すればJ1通算150試合となるDF大井健太郎を軸に、ロースコアゲームに持ち込めば新潟のペースと言えるかもしれない。
逆に、神戸は中断前に比べれば得点が奪えていないものの、中断明け初戦の鳥栖戦以外は毎試合ゴールを決めている。前節のアウェイ浦和戦では、J1得点ランキング1位タイのペドロ ジュニオールが欠場していた中で、CKからDF河本裕之、流れの中からDF高橋峻希が得点。“ペドロ頼み”では無いことを印象付けてもいる。だが、この浦和戦では後半2−1でリードを保ちながらも、終了間際に失点を許して2−2のドロー。毎試合、得点はしているが、逆に失点もしている。5失点したG大阪戦を含め4試合で9失点が勝ちきれていない原因の一つと言える。
U-21日本代表候補のCB岩波拓也は言う。「(中断明けは)新潟もあまり調子は良くないと思うけれど、神戸も良いとは言えない。今回の対戦でポイントになるのは、どちらが失点を抑えられるかだと思う。中断明けの神戸は無失点ゲームがないので、ホームですし、何とか無失点でゲームを終えたい」。この新潟戦は、警告累積でCB増川隆洋が欠場する。岩波の真価が問われるゲームになりそうだ。
神戸・安達亮監督もなかなか勝ち切れていない理由の一つに失点を挙げている。
「前節の浦和戦の1失点目は相手の得意な形で崩されたけれど、横浜FM戦や鳥栖戦の失点は自分たちに問題があったと思う。FKの守り方とかね。G大阪戦の失点も自分たちのミスからやられていると思うので、もったいない。修正していかないといけない」。
現在、総得点でJ1リーグ3位の30得点をマークしている神戸と、リーグ3位タイとなる失点15の堅守を誇る新潟。普通に考えれば、神戸が新潟の守備をどう崩すかという展開が予想される。だが、新潟は決して守備的なチームでは無いため、神戸が勝点3を奪うにはやはり無失点が一つのテーマになると考えられる。新潟との対戦成績では、神戸が2011年の第22節からホーム2連勝中(アウェイを含めても2勝2分け)。この相性の良さも味方につけ、5月の第13節・甲府戦以来となる完封勝利で“浮上の狼煙”を上げたいところだ。
以上
2014.08.08 Reported by 白井邦彦
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