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【J1:第18節 仙台 vs 大宮】プレビュー:再開後2分1敗の仙台と大宮が対決。ホームチームは安定感を取り戻し、“進撃の8月”の第一歩を踏み出せるか。(14.08.02)

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「もう半分」という感覚だろうか。それとも「まだ半分」だろうか。
J1は折り返し地点の第17節を過ぎた。13位で前半戦を終えた仙台にとって、後半戦は巻き返しをはかることになる。仙台にしてみれば、前半戦だけでもう多くのことが起こりすぎた。グラハム アーノルド前監督を招いて新しいチームとしてのスタートを切ったはずが、開幕から6試合勝利がなく、監督交代。史上初のクラブOBとなる渡邉晋現監督のもとで立て直し、第11節から第14節までは4連勝を果たして中断期間を迎えた。しかし、攻撃を中心に組織力を強化してきた中断期間の成果を、なかなか再開後は発揮できないでいる。7月のJ1では2分1敗という成績が残った。

月も変わって迎える後半戦。「『“進撃の8月”にしよう』とチームに呼びかけました」という渡邉監督は、前節の反省点というよりここ3試合トータルでの反省点をこの一週間で確認し、第18節・大宮戦に備える。ここ2試合は連続で3失点と、守備面に関する数字が目立つが「失点シーンだけを切り取るのではなく、90分の中での落ち着かせ方やゲームコントロールを注意したい」と指揮官は考え、ミーティングと戦術練習で念入りに確認した。
仙台にとって、後半戦最初の相手である大宮はそのゲームコントロール能力が試される相手だ。前半戦で両者が対戦したのは第4節のこと。この時には大宮が開始直後に仙台の裏を取って先制。しかもそれから間もなく仙台は負傷で早々と選手交代をする羽目になり、落ち着かないまま最終ラインの裏を取られ続け、失点を重ねた。監督も戦術も代わって迎える今季2度目の顔合わせを前に、「この苦い経験の記憶を払拭するために、勝って勢いに乗りたい」と石川直樹はチームの思いを代弁した。

大宮は仙台同様に再開後は2分1敗と勝利がない。しかし引き分けはいずれも粘って追いついたもの。特に第15節では、新戦力ムルジャの活躍などで3点差を追いつく離れ業を見せた。
大宮が現在併用している4-4-2と3-4-3のどちらを採用するかによって変わるところもあるが、いずれにせよムルジャは強さを生かしたキープ力で攻撃を操り、ズラタンは3試合連続で得点中。この二人に左利きのテクニシャン・家長昭博を加えた3人は「特別なものを表現できる選手」(渡邉監督)だ。この攻撃陣に前で時間を作らせてしまえば、さらに後方から他の選手が決定機にからんでくる。

仙台としてはこの強力攻撃陣に自陣の深い位置でのプレーを許さないためにも、そしてホームで主導権を握るためにも、「球際で負けず、高い位置でボールを取って攻撃に切り替えたい」(角田誠)ところ。角田は最近センターバックでの出場が続いているが、中盤のディフェンス強化のために彼がボランチに入るプランも今節は予想される。その場合はセンターバックに空席がひとつできるが、そこには調子を上げている渡辺広大が入ることが可能。「戦う姿勢と攻守の切り替えの速さを表現したい」と意気込む渡辺が出場する場合は、ムルジャやズラタンとの空中戦の主導権争いも見どころのひとつになりそうだ。

そして仙台がボールを奪った後の展開にも、見どころは続く。太田吉彰のようなクロスが得意な選手が好調なこともあり、仙台はクロスからの攻撃を引き続き繰り出したいところ。しかし、大宮は前節に不運な要素もあったとはいえクロスから失点を重ねていたため、当然その対応に修正は加えてくるだろう。逆に、仙台はクロスからの攻撃を読まれないためにも、中断期間に用意してきた他の攻撃手段も状況に応じて繰り出したい。それもまた、状況を見たゲームコントロールのひとつである。

安定感を取り戻し、結果を出すのはどちらか。後半戦に向けた、それぞれの準備と覚悟が問われる一戦だ。

以上

2014.08.01 Reported by 板垣晴朗
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