前節、岐阜は今季初となる3-0というスコアで、熊本を相手に勝利を収めた。この試合で岐阜が掴んだものは、勝点3だけでなく、ラモス瑠偉監督の積極的な選手起用がもたらした、経験値の向上だった。
この試合、FW遠藤純輝、MF比嘉諒人がスタメン出場。ダブルボランチもヘニキと水野泰輔が、CBも阿部正紀と関田寛士という若手が名を連ね、ベテランでスタメンだったのFW難波宏明、MF高地系治、GK時久省吾のみという、一気に平均年齢が若返った布陣で挑んだ。
「夏場が一番怖い。夏場を乗り切るには、若い力が必要。どんどん起用していく」というラモス監督の大きな期待に応えるように、若い選手が安定したプレーを披露。高地のゴールで先制した後の84分に、遠藤がゴールを決めると、後半アディショナルタイムには、途中出場のMF清本拓己のアシストから、DF益山司がダメ押しの3点目。守備陣も途中から3バックに変えるなど、柔軟性も披露して、完封勝利。攻守において、大きな収穫を得た勝利だった。
アウェイ連戦が続いたが、逞しくなってホーム・長良川に返って来る。7月最初のホーム戦は、夏休みシーズンの大事な初戦となるだけに、3-0の勢いを持って、最高の結果を掴んでほしい。特に比嘉、遠藤、清本らアタッカー陣の更なる躍動が期待される。
対する横浜FCは、苦しいシーズンを送っている。前節の水戸戦は1-1の引き分けだったが、先制した直後に追いつかれるという展開だった。これで第18節の札幌戦から数えて、4試合連続のドロー。大きく崩れたわけではないが、勝ちきれないのが悩みだ。
横浜FCは攻撃の組み立てに苦心している感があり、逆に言えば岐阜にとってそこにつけ入る隙がある。ボールの収まりどころがないため、パスがハイテンポになったり、前へ付けられなくなったときに、どう連動したプレスを仕掛けてボールを奪い取り、効果的なカウンターを仕掛けられるか。ダブルボランチがどの組み合わせになるかによるが、宮沢正史を置いて、セカンドボールを拾うことで、中盤の底から起点を作るか、熊本戦のようにヘニキと水野を並べて、プレスの位置を高くして、リスクを負いながらより前への圧力を高めるか。いずれにせよ、中盤の運動量と前線の裏への積極的な飛び出しがポイントとなる。最近の岐阜の戦い方は、奪ってからが比較的迷いなく仕掛けられている分、普段通りの力を出せば、勝機は十分にある。
「3連勝がしたいね。3連勝が一つでもあれば、一気に勢いに乗る」。
今季は2度、3連勝の挑戦権を得たが、成し遂げることが出来なかった。今回、横浜FCに勝利をして、3度目の挑戦権を掴むことが出来れば、ラモス監督の悲願達成の可能性はぐっと高まるだけに、岐阜としてはこの試合は絶対に勝っておきたい。
横浜FCが岐阜の守備網を掻い潜り、MF小野瀬康介、FW黒津勝が躍動し、勝ちきることが出来るか。岐阜が調子を維持できるか。夏休みの長良川競技場は盛り上がることは間違いない。
以上
2014.07.19 Reported by 安藤隆人
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