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【第94回天皇杯 2回戦 大分 vs V大分】レポート:2年連続同カードはトリニータが順当勝ちするも、内容は不満の残る結果に(14.07.14)

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大分に本拠地を置く2つのチームの対戦は、格上のJ2大分トリニータが勝利し、JFLのヴェルスパ大分が敗れた。ただ、順当な結果と裏腹に、試合内容はカテゴリーの差ほど開きはなかった。不甲斐ない内容に田坂和昭監督が「これがウチのレベル」と表現したように、トリニータにとっては不完全燃焼の試合となった。
 
試合序盤は引いた相手に対し、トリニータは練習の如く簡単にパスを回し圧倒した。1トップの高松大樹がボールの収まり所となり、2列目の松本昌也、坂井大将、西弘則が自由にポジションを入れ替え、決定機を作った。
先制点を奪うまで時間はかかったが、実力差は明白だった。31分に右サイドを突破した西のパスを高松がダイレクトで流しゴールを奪うと、その3分後には坂井が自ら得たPKを決めリードを広げた。

公式戦初出場となった坂井は、クラブの公式戦最年少得点記録を大幅に更新(17歳5カ月25日)するおまけつき。「技術、判断の良さはワールドカップに(トレーニングパートナーとして)帯同してから目を見張るものがあった」と指揮官の先発起用に応え、ゴールを目指す思い切りの良いプレーでチームに勢いを与えた。PKを得たシーンも右サイドからキレのあるドリブルで突破し、相手DFはユニフォームを掴むのがやっとだった。

チーム在籍14年目のミスタートリニータと今後のチームの将来を担う新生の得点で、一方的な展開になるかに思われたが次第にチームの躍動感が失せた。
後半に入ってからも状況は変わらず、試合後に高松が渋い表情で「人を追い越す動きができなかった」と振り返ったように、ボール保持者へのフォローが少なく、連動したプレーも少なかった。
勝って当たり前の格下相手に力量差を見せられず、「現状の力を見た」と語った伊藤大介。「練習から目の色を変えてやらなければいけないきっかけとなった」とリーグ戦再開に向けて劇薬となった試合となれば、この凡戦も収穫になるはずだ。

健闘したヴェルスパは、前半42分に濱中祐輔の直接FKで息を吹き返し、気持ちを切らすことなく90分間戦い抜いた。53分に途中出場の原一生がピッチに立ってからは、主導権を握ることもできた。リードしているトリニータの重心が下がったこともあるが、中盤でパスがつながるとサイドで数的有利を作り、思い描く形を作ったのは収穫だ。ラストパス、シュートの精度を欠き、点差を詰めることはできなかったが、昨年は同カードで0−2で敗れたことを考えれば、得点を奪って敗れたことは成長の証である。今週末から再開するリーグ戦に弾みがつくはずだ。

2年連続同じカードとなったトリニータとヴェルスパ。次に対戦する時は互いにカテゴリーをひ1つ上げて再戦となれば、大分ダービーと呼ぶに相応しいものになる。そのためにも両チームのリーグ後半戦に期待したい。

以上

2014.07.14 Reported by 柚野真也
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