●マルコペッツァイオリ監督(C大阪):
「こんにちは。まずは、チームに対して、おめでとうという気持ちを伝えたい。今日は典型的なトーナメント式の試合を見たと思います。相手のチームは情熱的にプレーしてきました。僕らのチームは最後までモラルを見せることができたと思います。今日は流れの中で多くのゴールチャンスを作ることができました。ただ、相手チームに、個人的なミスから、何度かカウンターのチャンスを与えてしまっていました。準備期間が終わって、今日が最初の公式戦ということで、チームがリズムをつかむのに、少し時間が必要なのではないかという印象を受けました。いいポジションを作って、ポゼッションしながら攻め上がることもできましたし、サイドに展開して、そこからDFとDFの間に何度かいいパスが出て、ゴールチャンスを作ることができました。前半戦、13位で終わって、このチームはまだまだ時間が必要であるという印象を受けていますし、僕らは新しいことを取り組んでいるので。ただ、大事なことは、次の3回戦に進むことができたということで、ファン、サポーターがいつも、声を張り上げて応援してくれたことが、力になったと思いますし、そこにはすごく感謝をしたいと思います。
Q:相手の桑名は、県リーグ1部のチームですが、どのような印象を持ちましたか?
「しっかり組織されて、守備からいいカウンターを展開する相手だなという印象を受けましたし、FWはすごくよく動く選手で、我々を苦しめていました。相手は、Jリーグのチームに対して、失うものは何もないという感じで戦ってきたので、最後まで戦い抜いた相手に対しては拍手を贈りたいと思うし、監督も選手たちも素晴らしい戦いを見せていたように思います。
Q:攻から守に移る時、あまりプレスをかけなかったようでしたが、過密日程でカップ戦ということで、意識的にそうしたのでしょうか? それとも、意思の統一ができていなかったのでしょうか?
「Jリーグでも、そんなに多くはないですが、我々も今日は高い位置から奪いに行くことを意識してやっていました。ただ、まだ成長曲線上にあるということで、完璧であるということではなかったですが、それは、昨日、今日でできることではないと思っていますし、私の見解では、1対1の場面で簡単なミスをしてしまった。たとえば、高いロングボールに対して、そのままボールをつけてしまっていたり、すぐにボールに行かなければいけないところを見過ごしてしまったり、1対1で簡単なミスをしてしまったために、大きなピンチを招いてしまったというのが、今日のピンチの原因であるということだと思います」
Q:監督のアクションを見ていると、動いている選手の足下にパスを通した時、すごく喜んでいたように見えました。それは監督のやろうとしていたことの1つなのでしょうか?
「そういうシーンというのは、もちろん望んでいましたし、パスのコンビネーションで崩すということは意識してやっていました。ボールを奪ったら、まずは縦を意識したサッカーをするというのが、私の哲学であり、3本、4本横パスを回すというのは、あまり好みません。新しい監督、新しい哲学のもとでサッカーをするというのは、そんなに簡単なことではないので、時間をかけてチームを作り上げていきたいと思いますし、その可能性がこのチームにはあると思います。若くて優秀な選手がたくさんいるので、時間をかけてそういうサッカーをしていきたいと思います」
Q:試合中に南野選手をサイドからトップ下に移し、そこで南野選手がゴールを決めたり、4-2-3-1のシステムに途中から変えたり、後半途中から投入した阪本選手が2点を決めるなど、監督の采配がずばり当たったように思います。システムや選手投入などの際の、監督の哲学や、その決断の理由をお願いします。
「まず、監督の役目というのは、それぞれの違った選手の持っている、それぞれの違った才能というのを、どういうふうに活かすかということを、考えなければいけないと思います。練習で毎日選手のことを見ていますので、そういう中から可能性を見出していこうと思っています。前半、南野選手に関しては、縦の走りが少なかったので、1度FWに当てて、そこから裏を突くほうがいいのかなと思い、ポジションを変えました。彼はやはり、ゴールを目指してプレーする選手なので、そこからゴールに向かってプレーしてくれたし、期待に応えてくれて、うれしく思います。練習のときにもこの話をしましたが、我々のチームには、いくつかのポジションでプレーすることのできる選手がいますし、一番チームにとってベストなポジションは何かということを、南野選手だけではなく、全ての選手において考えて、今日はこのような展開にしました」
以上
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