J2第21節の熊本戦、岐阜のラモス瑠偉監督は予告どおり、川口能活、ナザリト、三都主アレサンドロらのベテラン勢を思い切って外し、若手主体のチーム編成で臨むと、その采配がピタリと的中。素早いプレスで熊本を苦しめ3−0で圧勝した。
長崎の高木琢也監督は、ナザリトに代わってトップに入った2試合連続得点中の遠藤純輝について「連動性の高いプレーを見せ、チームで攻めようという意図が感じられた。動きも早いし、はつらつとしている。やりにくい相手だ」と警戒する。また、良く知る高地系治についても第19節に対戦した際と同様に、「自由に動き、タメを作ることができる選手。そこに比嘉諒人や太田圭輔が絡んでくるからね」と、警戒レベルを最大限に引き上げる。
夏の暑さを考慮した岐阜のスタメン変更は、いよいよチームとしての魅力を引き出しつつある。ラモス監督は明日の天皇杯2回戦も同様のメンバーで臨むと発言をしているため、長崎の東浩史は「走ってくることは間違いない。うちはそれに走り負けないようにしたい」と気を引き締める。
一方の長崎は、高木監督が「前半戦はとにかくケガ人が多かった」と言うようになかなかメンバーを固定できずに苦戦してきたが、ここにきてようやく主力が戦列に復帰しつつある。左のワイドが主戦場の野田紘史は第20節の富山戦からスタメンに戻った。まだゴール前での絡みは以前ほどには多くないが順調にチームにフィットしつつある。
また、左ひざの故障で1カ月以上別メニューが続いた三原雅俊もこの試合からようやくピッチに帰って来そうだ。三原は「自分たちがボールを持って、主導権を持った試合をしたい。自分が出たからには、自分たちからアクションを起こしていく」と意気込む。おそらくボランチを組むのは前節Jデビューを果たした碓井鉄平。碓井も「前節の良かったところは夢だったJのピッチに立ったということだけ。負けたことが悔しいです。今週は前にパスを出して、どんどんボールに絡みたい」という気持ちで2戦目に臨む。おそらくその結果、ゲームメーカーの奥埜博亮も自動的に1列前でプレーすることになりそうだ。
さらにロングボール対策だろうか、この試合はDFラインのスタメンを入れ替える可能性もありそうだ。高杉亮太が岐阜は「前回対戦した(第19節)ときも、パスが繋げないとわかるとロングボールを蹴ってきた」と言うように、ロングボールに苦しめられた記憶がある。ただし、選手の口からは「相手がどういうやり方だろうと、ミスを恐れずに繋ぐという勇気が今のチームには必要」「やることをはっきりさせたサッカーをしなければ」といった内容が多く聞かれる。
互いに多くの選手の配置を替えて臨むこの試合。岐阜は若手が作ったいい流れを本物にしたいという気持ちがあり、長崎には天皇杯で勝利することでリーグ戦にも弾みを付けたい思惑がある。台風が通り過ぎた長崎にはまた蒸し暑さが戻ってきた。暑さに負けない熱い戦いが期待できそうだ。
以上
2014.07.11 Reported by 植木修平
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