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【J2:第21節 横浜FC vs 水戸】プレビュー:後半戦の飛躍に向け、最後のプレーの精度を高め、ゴールをこじ開ける迫力を出せるのは横浜FCか水戸か。(14.07.04)

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早いもので、2014シーズンのJ2はこの試合で折り返し地点に到達する。湘南が独走する一方で中位集団は大混戦で、J1格プレーオフ圏内に向けてはまだまだどのチームもチャンスがある状況だ。横浜FCと水戸の両チームにとっては、この混戦の中で少しずつでも順位を上げていく必要があり、そのためには勝点3を重ねていくしかない。この5試合で横浜FCは1勝3分1敗、水戸は1勝1分3敗と、勝点3からは遠ざかっている。前半戦の締めくくり、そして後半戦に向けて勝点3を得て、上昇へのターニングポイントにする大事な節目の試合となる。

横浜FCは、前節の東京V戦もスコアレスドローに終わり、この3試合連続で引き分けている。第18節の札幌戦から、よりボールに積極的にアプローチしていく守備スタイルに変化してきているがその効果は現れており、攻撃に繋がる良いボールの奪い方ができる場面が増えてきている。第17節の長崎戦ではシュート2本というショックな内容であったが、その後の3試合では、8本、11本、9本と、シュートまで迫る回数は着実に増えている。一方で、折角良いボールの奪い方をしても、手数を掛けてしまい決定機のチャンスを失ってしまったり、スピードアップのチャンスを逃すシーンが見られた。東京V戦の試合後に山口素弘監督は「良く聞く言葉でしょうが、精度がもうひとつ」と、最後の判断とパスの精度を高める必要がある。今の横浜FCに必要なのは、「攻撃がゴールに繋がる確信」。その成功体験を得るための大胆で、集中力の高いプレーをしていきたい。今節は、前節出場停止だった守備の要の安英学が帰ってくる一方で、攻守の要であるキャプテン寺田紳一が警告の累積で出場停止となるが、代わりに出場する選手が特に攻撃面でゴールへのチャレンジを加えていけるかどうかが鍵となる。ホームニッパツ三ツ沢球技場では、第4節の山形戦(3月22日)での勝利以来、3ヶ月以上勝利がない。ホームのサポーターに歓喜を届けたい。

横浜に乗り込むアウェイ水戸は、4年目を迎える柱谷哲二監督のもと、ハードワークする球際に強いサッカースタイルは健在。それに加えて、状況を見た効果的なパスワークなど、意識が共通化されたプレーを数多く見せている。ロングボールからの展開と、セカンドボールを狙ったプレーが目立つが、一方で横浜FCから期限付き移籍中の中里崇宏を中心に、ワイドにボールを展開したり、ピッチ全体を考えた揺さぶりで攻撃を仕掛ける。前節の讃岐戦では、1人多い状況ながらゴールを挙げることができず、柱谷監督は「三島(康平)のヘディングというのを1つの武器にして選手たちはやったと思うけど、もぐっていく作業が出来なかった」と、やはり切り崩しの場面での精度の低さを課題に挙げたが、この試合でいかにその精度を高められるか。後半の上昇に向けて試されるポイントだ。そして「横浜FC戦でなんとか勝ってフラットな状態で後半戦に入りたい」(柱谷監督)と述べるように、この試合に勝利すれば8勝5分8敗と五分の星となる。成績の面でも勝点3が必須となる。

試合の展開としては、ロングボールや裏への動きを織り交ぜてお互いに揺さぶりを掛けつつ、セカンドボールの奪い合いなど局面での激しいプレーが数多く出てくることが予想される。その局面で負けないこと、そしてより精度の高い判断でゴールに直結するプレーを出せるかが、勝敗を分けるポイントとなるだろう。そして、両監督が求める最後のプレーの精度を高めていきたい。

執筆時点での天気予報では、試合がある7月5日の夜は雨が止んでいる予報になっている。ブラジルワールドカップも準々決勝に入り、ボール際、ゴール前での激しいプレーがさらに増えている。そして、観客席からピッチが近いニッパツ三ツ沢球技場でも激しいプレーが見られることは間違いない。ぜひ、スタジアムに足を運んで勝利を求めるプレーの醍醐味を肌で感じていただきたい。

以上

2014.07.04 Reported by 松尾真一郎
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