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【J2:第20節 群馬 vs 大分】レポート:ダニエル ロビーニョの4戦連続ゴールで群馬が快勝!大分はPKで追いつくも群馬の勢いを止められず痛恨の敗戦。(14.06.29)

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5月11日以来約1カ月半ぶりのホーム戦勝利は、今季の群馬のポテンシャルの高さを示した一戦だった。ショートカウンターを武器に大分へ襲いかかったチームは、青木孝太、ダニエル ロビーニョのゴールで2−1と快勝。サポーターへ勝利を届けるとともに、大きな手応えをつかんだ。

DF黄誠秀を北朝鮮代表合宿へ送り出した群馬は3バックから4バックへと変更。クォン ハンジンと青木良太青木良太をCBに配置する4−4−2のシステムでゲームへ挑む。対する大分は前線に後藤優介、風間宏矢を前線に置く4−4−2。群馬のシステム変更によってミラーゲームとなった試合は序盤からスピーディーなサッカーが展開された。

群馬は、前線とDFラインの距離を縮めてコンパクトな戦いを実行した。その成果が最初に表れたのは開始7分過ぎだった。左サイドを駆け上がったロビーニョがゴール前に送ったクロスボールに飛び込んだのはCB青木良太。青木良の頭には合わなかったが大分DFが決死のクリアでCKへ逃れる。群馬の先制点はそのCKから生まれた。

8分、加藤が蹴った右CKに合わせたのは青木孝太だった。公式記録ではそうなっているが、実際は「合わせた」のではなく「当たった」のが正解。右CKが相手DFに当たり、軌道がズレたところに青木孝がいた。青木孝は「クリアされると思って、ダメもとで目をつむって飛び込んだら、自分に当たってゴールに入っていた。何があったのか分からなかったラッキーなゴール」と照れながら話した。

1点リードをもらった群馬だが思わぬ試練が待っていた。38分、CKの守備で小柳達司が相手選手を倒したとしてPKの判定。「相手ともつれて、くるくると回って倒れたらPKになってしまった」(小柳)。そのPKを大分・伊藤大介に決められて群馬は同点に追いつかれる。

これまでの群馬であれば、同点に追いつかれたあとズルズルと相手のペースに持ち込まれていただろう。しかし、今ゲームは違った。サポーターの迫力の応援を背に、選手が躍動。後半開始直後の48分には、瀬川和樹が左サイドを突破、ゴール前へ送ったクロスのこぼれ球をロビーニョが蹴り込んで2−1。ロビーニョの4戦連続弾で再び主導権を奪い返した群馬は、反撃を試みる大分をいなして3試合ぶりの勝利、17位に浮上した。

大分は決して悪い内容ではなかった。松本昌也、風間宏矢ら若い選手と、西弘則、伊藤大介ら中堅が連動。テンポ良いパスワークで幾多のチャンスを作ったが、決定力を欠いて無念の敗戦。群馬のショートカウンターにハマり、結果を導くことができなかった。田坂和昭監督は試合後、「アウェイで1回しか勝てていない現実を検証する必要がある」と話したが、昇格圏内に食らいつくためには敵地での勝利も必須。アウェイでいかに攻撃的なサッカーを貫くかが後半戦への課題だ。

群馬の勝利は、守備が呼び込んだ戦果だ。4−4−2の組織の中で、選手ひとりひとりが役割を果たした。「守備が安定すれば、上位とも十分に戦えることがわかった」(小柳)。この手応えをチーム基盤に埋め込むことが次の作業だ。17位群馬だが、6位岡山との勝点差は9。上への可能性は残されている。折り返し地点を間近に迎えた今、クラブに求められるのは上を目指す意志。財政危機のクラブだが、上を目指す権利は平等にある。サポーターの魂の叫びを力に変えて、群馬はこの夏、昇格争いに殴り込みをかける。

以上

2014.06.29 Reported by 伊藤寿学
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