6月17日は財前恵一監督の46回目の誕生日。その日の練習後はコーチ、スタッフ、選手から水風船をサプライズ的にぶつけられる、手荒い祝福を受けていた。
「こういう時は、ここぞとばかりにぶつけてくるヤツが必ずいるからね(笑)。でも、卵じゃなくてよかった」と笑顔で振り返る指揮官の表情が印象的だった。不発に終わった水風船を拾って応戦した際の投球フォームもなかなかキレイでした。
当初は練習終わりの締めの円陣が終わった際に、そこからの流れで水風船をぶつけようというのが音頭をとった鈴木智樹強化担当の狙いだった模様。しかし、財前監督が持つ天性の嗅覚なのか、常に全体を見渡せるポジションを巧みに取り続けたため、なかなかサプライズを開始できない。背後を取るべく、距離を置いて指揮官の動きを観察していた河合竜二選手も「こりゃあヤバイな…」と漏らした。
見かねた三上大勝GMが絶妙な距離感から話しかけて財前監督をおびきよせたが、常に選手全体も見渡せる同一視野を保ち続ける指揮官の的確なポジション取りは崩れない。何かを察している様子もないので、これが生まれ持った嗅覚というやつなのだろうか。
そしてチームはついに強行策に出る。
「ザイさん(財前監督の愛称)!伝え忘れたことがあるので、もう1回集まってもらっていいですか!」。
そう発したのは李成樹マネジャー。なんと、円陣を再び組もうというのである。これはもうパワープレーというより他はない。というか完全にバレバレなのではないのか?
と思ったら、それまで完璧なポジショニングで襲撃を封じていたはずの財前監督が、何の疑いもなく輪に加わっていくではないか。嗅覚が鋭かったのかなんなのか、もはやよくわからない状況だ。そして写真1のような手荒なフィナーレへと続いていく。個人的には丁成勳選手の投げた水風船の威力が相当、印象に残っています。
とまあ、指揮官の誕生祝いを振り返ってきたわけだが、本稿のテーマはこれでだけではない。実はチームには、ここ最近、連日のように練習後にサプライズで手荒く水を浴びている選手がいたのである。
水を浴びせている選手と、そのターゲットとなっている選手の名前は明かさないが(写真がうまく撮れていないのが理由です)、事の流れはこうだ。
全体練習そして補足練習のあと、クールダウンを終えた選手たちは芝生の上で思い思いにストレッチをしたり談笑をしたりしているのだが、ある選手が寝そべっていたり座っていたりすると、背後からベテランの某選手が、自らの足首を冷やしていたと思われる、氷水がたっぷりと入ったプラスチックバケツを手に忍び寄る。そして足がもつれたり、手が滑ったなどの理由によりザバーッと水はひとりの選手に連日、浴びせられ続けた。気温の高い日もあったので、傍から見ているぶんには爽快感はたっぷりだ。この件について特に取材はしていないので、本人の心境はまったくわからないが。
とはいえ、である。ほぼ連日のように水をかけられていながらも、いっこうにポジショニングを改善せず、背後を取られ続けている光景を見ていると、なんとも不思議な気分になる。水を浴びせているのはベテラン選手だが、それはあまりにも無防備なターゲットとなる選手の背中が誘発させていたのかもしれない。写真2は散乱した氷をみんなで拾っている光景です。
とまあ、そんな感じで札幌ドームサブグラウンドでの日々は過ぎていった。約1ヶ月間の芝生養生が終わり、週明けの24日からは宮の沢グラウンドでの練習となる。ここから夏に向けてさらに気温が高まっていくことと思うが、いろんな意味で熱い日々になって欲しいと思う。そして、また何か違ったサプライズが見られるかもしれない。
以上
2014.06.20 Reported by 斉藤宏則
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