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【J2:第19節 磐田 vs 湘南】プレビュー:首位・湘南、2位・磐田がついに激突。ワールドカップに負けない熱い夜になる。(14.06.20)

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勝点差はあるが、直接対決でしか見えてこないパワーバランスもある。結果次第では、両者の今後の戦いに影響を及ぼす可能性もあるだろう。詳細はフタを開けるまで全く読めない。それほどまでに濃密で、熱い夜になる。

昨年4月。ヤマハで行われたリーグ戦では磐田が4-0と湘南を圧勝している。低迷していた磐田にとってはのどから手が出るほど欲しかった昨季リーグ初勝利だった。あれから1年。昨季は共にJ1残留を果たせず、今季はJ2の舞台で再戦することになった。昨季対戦成績は磐田の2勝1分だが、あまり参考にはならない。今季J2で湘南は驚異的な開幕ダッシュを成功させ、第18節終了時点で2位・磐田に14ポイントもの差をつけているのだから。

その差はチームの熟成度の差とも言えるだろう。両チーム共に1年でのJ1復帰を掲げているが、そのアプローチは対称的である。
体制を一新させたのは磐田。シャムスカ監督ら新たなブラジル人スタッフがチームをリードし、フロントスタッフにも加藤久GM、服部年宏強化部長という新たな顔ぶれが加わった。松井大輔、ポポ、フェルジナンドら新戦力を獲得し、前田遼一、駒野友一ら既存戦力との融合を図る。ただし、まだ攻守の約束事をすり合わせている段階。第7節・北九州戦(2●3)では乱打戦を落とし、第15節・松本戦(1●2)では相手の運動量に後手に回るなど不安定さも見え隠れする。

対する湘南は曹貴裁監督を続投。継続的なチーム作りを進めることを決断した。今季の記録的な連勝を改めて説明する必要はないだろう。丸山祐市、三竿雄斗ら即戦力も獲得したが、チームのベースは昨季までのまま。運動量を生かしたスタイルにさらに磨きをかけ、J1昇格はもちろん、『J1で通用するチーム作り』を掲げる。12年より曹監督の下でレンガを積み上げ続けてきただけに、チームとしてのクオリティーは湘南に分があるだろう。

では、ゲームの焦点はどこか。一つは攻守の切り替えの部分である。磐田の背番号10・山田大記は湘南の印象を「枚数をかけて攻めてくる」と語る。裏を返せば、その背後には広大なスペースがあるということ。山田は前節の岐阜戦の先制点の場面を例に挙げた上で、「相手の裏を上手く突くことができれば」と付け加えた。岐阜戦の先制点は自陣からのカウンター攻撃から生まれている。自陣で小林祐希が相手の縦パスをカットし、カウンターを発動。ポポ、松井大輔、山崎亮平とシンプルにパスをつなぎ、最後は前田遼一が押し込んだ。ハーフタイムにはシャムスカ監督が「ボールを奪ったらもっとスピーディーに攻撃していこう」という指示を出しているが、こうしたシンプルな攻撃が今季磐田の目指す形の一つ。昨季までのようにボールポゼッションに悪い意味で固執する場面は少しずつ減ってきた。

ただし、当然パスコースを限定されれば前線にボールを入れることができない。湘南とすれば、ボールを失った瞬間にボールへ寄せ、パスコースを遮断し、さらには奪い返すことができるか。永木亮太は「磐田は確実に力のあるチーム。そのチームに対しても自分たちのスタイルを出したい」と言いきる。磐田の技術を踏まえれば、非ボール支配率が今季最大となる可能性もある。J2クラブの脅威となっている運動量が“仮想・J1”の磐田にどこまで通用するか。それとも、すでに凌駕しているのか。

試合開始は19時。ワールドカップに負けない“熱帯夜”になることは間違いない。

以上

2014.06.20 Reported by 南間健治
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