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【札幌:小野伸二選手加入会見】会見での野々村芳和社長、小野伸二選手コメント(14.06.09)

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新たな背番号は44に決定!札幌伝統の赤黒の縦じまシャツを手にした小野選手の表情はグッと引き締まった印象だ。

本日、さっぽろテレビ塔1階「サッポロクラシックビヤガーデン」にて小野伸二選手の加入会見が行われました。会見での出席者コメントは以下のとおりです。
小野 伸二 選手 新加入のお知らせ(6/9リリース)
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出席者:
野々村芳和社長
小野伸二選手

●野々村芳和社長:
「ようやく、小野伸二選手の加入を発表することができました。クラブとしてはコンサドーレの今置かれている状況、なかなかJリーグで苦労をしていて、どうやったらJ1に昇格できるか、またJ1に定着していけるかということを考えました。そうした時にまず北海道のチームであるということで、北海道の若手選手をどう育ててチームの中心にしていくか。それを考えたときに、監督やスタッフが教えること以外に、影響力のある選手を置くことによって北海道の若い選手たちの伸びるスピードが数段速くなるんじゃないか、ということをまず考えました。そこにプラスして、今置かれている状況というのは、すぐにでも結果を出さなければいけないというものでもあって、若手選手を育てるという事と、チームを強くするということを同時やるにはどうしたらいいのか。それを考えた時に僕が一番最初に頭に浮かんだのが『(小野)伸二に声をかけてみるのがいいんじゃないかな』というものだったんですね。ダメもとで声をかけてみたところ、何に感銘してくれたのかはわかりませんが、クラブにとっても北海道のスポーツ界にとってもすごくいい決断をしてくれました。そして、この決断をクラブとしても決して無駄にすることなく一歩一歩前に進んでいかなければいけないな、ということを僕自身が強く感じています。伸二が来たらすぐに勝てるかどうか。もちろん勝っては欲しいですが、そんなに甘いものではないのがサッカーです。ですが、伸二が入ることで着実に札幌が一歩前に進んでいくと思っていますので、みなさん期待して欲しいと思います」

●小野伸二選手:
「こんなにたくさんの人が集まってくれたことにビックリしています。今日をもって札幌に加入できたということを本当に心から嬉しく思っていますし、サッカーを通じてこの札幌の地をもっともっと盛り上げて、J1に昇格できるようにやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします」

Q:札幌に加入することに決めた理由および、その決め手について教えてください。
「初めて野々村さんに会って、本当にフランクな感じで、軽い感じで誘われたので(笑)、最初は本気なのかちょっとわからなかったのですが、その話を真剣に聞いた時に、札幌がやっていこうという、パスをつないでみんなに楽しんでもらえるようなサッカーを目指しながらJ1に昇格したいという強い気持ちを感じ、それに賛同しました。自分もそうやってサッカーを楽しみながらJ1を目指したいという気持ちがあったので、決めました」

Q:札幌のユニフォームについての印象を教えてください。
「前所属のウエスタン・シドニー・ワンダラーズFCが赤黒の横縞のユニフォームだったので、それが縦縞に変わったということで、今まで着ていた赤黒をまた着られるということで、その意味でもすごく嬉しく思いますし、ここで札幌のユニフォームを着ることでまたひとつ、あらたな歴史を作りたいなと思っています」

Q:試合を映像などですでにご覧になっていると聞いていますが、札幌のチームとしての印象を聞かせてください。
「若手選手が多くて、ひとりひとりの技術には高いものがある。ここ最近、結果がちょっと出ていないですが、歯車がひとつ噛み合えばもっともっといい成績が残せるようなチームだと思います。その辺は自分が入って、少しでもプラス材料を提供できればいいなと思っています」

Q:具体的に求められている役割についてはどのように考えていますか。
「僕もひとりの人間ですし、スーパーな選手ではないので自分ができる力というのは限られています。ただ、自分が先頭に立って必死にやっている姿というものを見せれば、若手選手も何をしなければいけないのかというものを気づいてくれると思うので、そういうものを、特に苦しい時にチームに喝を入れるような動きだったり、トレーニングからプロ意識をみんなに伝えていければいいなと思っています」

野々村社長:
「伸二は、日本が作った最高傑作みたいな選手だと僕は思っています。札幌がいまやろうとしているのは、ザックリ言うとクリエイティブなことで、その辺りはある程度できるようになってきたんだけれど、一方でその対極にあるような『戦う』というところがちょっと薄れているようなところがある。伸二はその両方を、経験も含めて持っている選手なので、クリエイティブなことと戦うという両極端なことを表現するというのはこういうことなんだよ、というものを近くで見せてくれたりすると選手、チームが成長するスピードがだいぶ速くなるんじゃないかと思います。どう、伸二?」

小野選手:
「褒めすぎのような気がします(笑)」

野々村社長:
「まあ会見だからさ(笑)」

小野選手:
「でもまあ、自分が持っているものを全てこのチームに出して、みんなに見せていきたいな、とは思っています」

Q:札幌の街についての印象も一言お願いします。
「来たばかりなのですが、この会見が始まる前にこのテレビ塔のてっぺんに行ってきまして、360度を見渡したのですが、街の中に緑が多いと感じまして、緑が多いというのは心が癒されますし、いつもこの街に来て感じるのは『すごく人が温かい』ということ。そういうのは、緑が多い中で育っているからなのかな?と感じます」

Q:札幌以外のクラブからもオファーがあったのではないかと思いますが、そういった中で札幌を選んだ一番の決め手をあらためて聞かせてください。
「先ほどもお話ししましたが、このチームがやっていこうとするビジョンが本当に明確で、自分のやりたいサッカーにもマッチしていた。それが決め手ですね。勝つこともすごく大事ですし、それが一番大事だとも思いますが、それに伴っていいサッカーを見せるということが、たくさんのお客さんを呼ぶ要素でもありますし、そういうものを積み重ねて勝点3を取れるのが一番理想的だと思いましたし」

Q:昨日の空港到着時にも多くのサポーターが詰めかけましたが、きょうもこのようにたくさんサポーターがいらしています。中には背番号44のうちわをすでに作って駆け付けたサポーターも。このサポーターの熱にはどんな印象をお持ちですか。
「すごく期待されている部分は自分でもわかっていますし、その期待に応えたい気持ちもたくさんありますし。でも、このチームでは僕はまだ何も残していませんので、しっかりとチームで認めてもらえるように、明日からトレーニングに参加しますが、そういうところからすべて自分の持ち味を出して、みんなに認めてもらいたいな、という気持ちです」

Q:札幌ドームや厚別競技場を満員にする、そんな気持ちもありますか。
「そうですね。サッカー選手として、たくさんのお客さんの中でプレーをするというのが、一番自分を表現できる時なので、これから試合がたくさんありますので、みなさん来てください!」

Q:スポーツというのは勝つ瞬間と負ける瞬間もある。気持ちが下を向きかかったときに、いかにフラットに、上に持っていくのか。ご自身で何か方法があるのであれば、聞かせてください。
「僕は地面が一番底だと思っているんですよ。そこから下に行くことはないわけで、そこからはどうやっても上にしか行けないわけで。自分が苦しくなっても、それ以上下に行くことはないと自分で信じてますし、あとは上に行くだけだ、と。いままで苦しいことのほうが多かったですけど、そういう気持ちで常にやっていました。それしか考えていないです」

Q:このような形で会見をするというのは、小野選手にとってもあまりないことだと思いますが、たくさんのサポーターを前にして、どんなお気持ちですか。
「こんなに記者さんも含めてたくさん来てくれるのも珍しいというか、ここ最近無かったことなので大変ビックリしています。こういう形式で記者会見もしたことがないので、非常に驚いてはいますが、こういう方々に対して僕はサッカーでしか恩返しができないので、ピッチの上でしっかりと恩返しがしたいですし、ピッチ外でも僕はそこら辺に普通に歩いていると思いますので、気軽に声をかけていただければと思います」

野々村社長:
「たぶん声をかければ本当に普通に話をしてくれると思いますよ」

小野選手:
「はい。僕から声をかけることはないと思いますが(笑)」

Q:札幌には浦和時代の同僚でもある河合(竜二)選手がいますが、河合選手からいろいろと札幌についてお話しを聞くようなこともあったのでしょうか。
「そうですね。契約する前に何度も竜二さんに電話やメールをして、いろんなことを聞きました。それもまた札幌に来ることを決めた大きな決め手でもあったと思います」

野々村社長:
「何を聞いたの?」

小野選手:
「チーム状況だったり、社長のことだったり(笑)」

野々村社長:
「なんでオレのことが出てくるんだよ」

小野選手:
「真面目な人なのかどうか、とか(笑)。でも、そういったことも含めて竜二さんは丁寧に教えてくれましたし、浦和にいた時は竜二さんと一緒にプレーをしたことがなかったのですが、『この人、上手いな』と思っていた選手なので、そうした選手がキャプテンを務めるチームに入り、彼の下でしっかりと彼を支えて、このチームを良くしていきたいと思います」

Q:札幌での究極の目標を聞かせてください。
「J1に昇格することが全てではありますが、まず次の試合、横浜FC戦に勝つために、明日からチームに合流して、どうやったらそこで勝点3を取れるのかというものをみんなで見出すことが、今の僕の究極の目標です」

Q:J2の舞台というのは、どういった戦いの場だと考えていますか。
「僕は常々こう言っているのですが、J1だとかJ2だとかプレミアリーグ(イングランド)だとか、プレーをするのがどこのステージだとかというのはあまり気にしたことがないですし、どの試合もビッグゲームだと思ってプレーしていますから、J2だからといって特に何かが変わるとは全然思っていません。そこで自分の力を出す、それだけです」

Q:食べ物など、この北海道でサッカー以外に楽しみにしているものがあれば教えてください。
「食べ物で言えば、海鮮的なものはやっぱり有名ですし、北海道内のどこに行っても美味しいと感じます。ただ、何かひとつ好きなものとなると、海鮮ではなかったりするので(笑)。カレーが好きなので(笑)。でも、海鮮も含めジンギスカンだったり、竜二さんだったり若手選手がこれからいろいろなところに連れていってくれると思いますので、これから色々体験していって、それをメモしておきます」

野々村社長:
「昨日食べようと思ったら、品切れだったのなんだっけ?」

小野選手:
「えーと・・・、“のどぐろ”ですね」

野々村社長:
「何食べたい?って聞いたら『“のどぐろ”ありますか?』って言ったもんな(笑)」

小野選手:
「でも、アスパラを食べられたので、よかったです」

Q:小野選手と触れあえることを楽しみにしているサポーターが多いと思います。どんな風に触れ合ってくれますか。
「先ほどもお話ししたように、街中でも気軽に声をかけて欲しいと思いますし、トレーニング場にたくさんの人が来てくれて、サインをさせてもらったり、他愛もない話をさせてもらったりだとか、そうやってみなさんと心をひとつにしていきたいと思っていますので、気軽に声をかけて欲しいと思います。スタジアムにもトレーニング場にもたくさんの人が来てくれることを願っています」

Q:小野選手は自分を鼓舞するために音楽を聞いたりしますか。
「鼓舞するために聞いているのかどうかはちょっとわからないですが、聞く時もあります。僕はどちらかというと明るい曲よりもバラード系、ちょっと暗い歌のほうが自分が盛り上がるというか。ちょっと変わっているかもしれませんが、そういう歌を聞くと気分が盛り上がっていきます。特に誰の何を聞くというわけでもなく、邦楽も洋楽も聞きますね」

Q:野々村社長は「伸二」と小野選手のことを呼ばれていますが、サポーターからはどんな名前で呼ばれたいですか。
「みなさんが呼びやすいようなニックネームを勝手につけてくださってもいいですし。だいたいみんな『伸二』と呼ぶので、自分としてはそのほうがわかりやすいですね。『小野!』って呼ばれても振り向かないかもしれないので(笑)、『伸二』って呼んでくれたほうが嬉しいです」

Q:サポーターに向けてメッセージをお願いします。
「みなさん非常にサッカーに対して強い興味を持っていると思います。よね?(笑)。と僕は思っています。あとはその気持ちをスタジアムで届けて欲しいという気持ちです。友達にサッカーがあまり好きではないという人がいたとしても、みなさんがサッカーの楽しさを伝えて欲しいと思います。そうしていただくことで、たくさんの人がサッカーに興味を持ち始めてスタジアムだったり、トレーニング場だったり、もちろんテレビ観戦もそうですけど、ひとりでも多くの人がサッカーを楽しめる環境を作っていければいいなと思っています。それを皆さんにお願いしたいと思います」

以上
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