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【J2:第17節 京都 vs 東京V】レポート:三平和司のゴールで京都が連敗を3で止める。東京Vは粘り勝負で最後に競り負ける(14.06.08)

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西京極での京都と東京Vの一戦は、最後に京都が得点を奪って連敗を3で止めた。

東京Vは4−4−2で、常盤聡を前線に置いた。京都は有田光希を先発させ、中盤をダイヤモンド型にしてトップ下に山瀬功治、アンカーに田森大己を配置。ゲームは堅い感じのものになった。京都は連敗中もありリスクを背負いたくないのと、ボールを前に運ぶのに手間取るといった感じだった。東京Vは守備から入ったものの高い位置での態勢の良い状態でのボール奪取と、そこからの効果的な攻撃をなかなか繰り出せず、試合はこう着といった内容。見せ場は13分、東京Vが中盤での京都のミスを見逃さず奪うと即、前線の菅嶋弘希に送りフィニッシュの形を作った。

後半に入ると、京都が3トップでワイドに張る形を作り、ボールをどう前に運ぶか、の意図を表した。そして、互いに相手ゴール前に迫り始める。後半開始早々中央の中山博貴から大黒将志へ送られてネットを揺らすもこれはオフサイド。ただ今節に限らず、中山のパスセンスは高いな、と思わせるプレーだった。逆に東京Vも63分にCKから粘って菅嶋がシュートを放つ。決定機は66分の東京V。東京Vのロングボールに京都DFが競ると、ボールがサイドに流れ東京Vが拾う。京都DFがサイドに引っ張られると、バイタルエリアにスペースが。ここを東京Vが突き、中央から右の安西幸輝へ。決定機だったがこれを京都GKオ スンフンがスーパーセーブで守り切る。その後も84分に東京V・鈴木惇がミドルシュートを見せると、直後には京都も山瀬がペナルティエリア内で受けてシュートを放つ。

そして、スコアが動いたのは88分、途中出場の横谷繁のミドルシュートがバーを叩くと、そのこぼれ球を大黒が相手GKと競りながらつなぎ、酒井隆介が落とすと、ゴール前の三平和司へ。腰よりも低いボールを頭で押し込みゴール。これが決勝点となった。

試合後、東京V・三浦泰年監督は「辛抱強く最後まで焦れないで出来るかがサッカーでは大事なのかな」と口にした。と同時に、しっかりと点を獲りに行こうとした選手の姿勢も同様に高く評価していた。守備から攻撃へという意識は高く見られただけに、きっかけ次第では……と思わされた。

対して京都、まず何よりも勝利を喜びたい。連敗を止めたのだからこの上ない勝点3だろう。そして内容へと移るが、良い試合では無かったと思う。粘り強く取り組んだのは評価したいが、ボールを運べなかった。だが、これが京都の現在地だと謙虚に受け止めるべきだと思う。連敗中のチームが突如良くなるということもそうそうない。失点をしない様に戦っても当然だろう。その状況の中で、ボールを簡単に大黒に放り込むのではなく、相手ゴール近くにボールを運ぼうとした意識は高く評価したいし、さらに、アタッキングファーストからセカンドに入るところはしっかりと相手をかわして前を向いてつないでいた。これは大事なことだと思う。ここから「さあどうやってボールを相手ゴール近くに運ぼうか」となるのだ。それが上手く行かなかったからダメだ、ではなく、次は上手く行く様に、次もトライ出来る様に、意識高く持ってトレーニングしていこう、ということだと思う。どこまで出来ていて、どこからを課題として磨いていくかが明確になった点で、今節、今出来るトライはやったと、ポジティブに捉えて良いと思う。

もう一つだけ、今節、素直に良いと思った点は相手の攻撃を跳ね返して攻撃に移るところで不用意な獲られ方が少なかった点。13分ごろの東京VのCKの跳ね返しを大黒、工藤とつないだところ、15分に相手のクロスを跳ね返して攻撃へつないだ点、良いプレーだと感じた。ここは継続して意識を高めるべき点だろう。

まず勝利を喜びたい。そして、選手自身がこれからのトレーニングで何を意識するかを明確にする、この繰り返しだろう。そうやって、相手ゴール近くにボールを自在に運べる様になれば、また大黒のゴールチャンスも自然と増えるのではないかと思っている。

以上

2014.06.08 Reported by 武田賢宗
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