「おもしろかった?」
第16節・京都戦後。新システム4−3−2−1を機能させての勝利に崩したその表情はまるで若手選手のように、若々しく生き生きして見えた。そして、次節で古巣の大分戦を迎えることについて問われると、「個人的にではありますけど、特別な思いもありますね」といつもの丁寧な言葉で、いつもの爽やかなスマイルを見せていた。
大分と言えば、宮沢正史。
一言ではあったが、大分戦への特別感はそれだけで十分伝わってきた。それはまた、「サポーターの皆さんがあってこそのチームであり個人(自分)」と語る彼の人柄を、誰より知る青のサポーターにとっても同じことだろう。オフシーズンのキャンプ中に行われた大分との練習試合後には、“宮さん”との再会に涙する大分サポーターがいたほど。彼がどれほど愛されてきたのかがわかる、大分県別府市の光景だった。
強くて魅力のあるチームに変わりたい――。宮沢はそんなクラブビジョンに惹かれて岐阜にやってきた。「クラブとして大変な時期があったことは理解しています。チームとしてなかなか成績を出せていなかったこともわかっていますので、少しでもその力になれたらいいなと思います」。決して財源に恵まれたクラブではないこと。サッカー熱のある土地ではないこと。それらを理解している一人だからこそ、新体制発表の場で語っていたその意識と姿勢はいまも変わらない。冒頭のように若手さながらの向上心を持ち続け、プロとしてのお手本となり、ピッチでは激しくも聡明なプレーを続けている。
「4つのプロクラブ(大分トリニータ/サッカー、大分三好ヴァイセアドラー/バレーボール、バサジィ大分/フットサル、大分ヒートデビルズ/バスケットボール)がある中でも、大分県でのトリニータの存在は特別というか、本当に大きかったですね。どこへ行ってもみんながトリニータのことを知っていますし、街を歩けば声をかけられました。岐阜もこれからそうなっていかないといけない。試合に勝つことでFC岐阜の価値を高めて、岐阜県民の誰もが知っているような存在になっていきたいですね」
ひさびさの大銀ドーム。大分愛とサポーターへの感謝を紡ぎながら、岐阜の2連勝に向けて、宮沢は「とにかく自分のプレーを出し切りたいですね」と誓っている。
以上
2014.06.06 Reported by 村本 裕太
- 2024 明治安田Jリーグ終盤戦特集
- アウォーズ2024
- 2024J1昇格プレーオフ
- J3・JFL入れ替え戦
- bluelock2024
- 2024 明治安田Jリーグ フライデーナイトJリーグ
- 2024JリーグYBCルヴァンカップ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- FIFAワールドカップ26 アジア最終予選 特集ページ
- 2024天皇杯
- 明治安田Jリーグ 月間表彰
- 2024Jユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE
テレビ放送
一覧へ明治安田J1リーグ 第37節
2024年11月30日(土)14:00 Kick off