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【ヤマザキナビスコカップ F東京 vs 鳥栖】プレビュー:F東京が鳥栖と決勝トーナメント進出を懸けて“戦う”(14.06.01)

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この一戦は、戦いだ。

ヤマザキナビスコカップグループリーグAは、決勝トーナメント進出の可能性を6クラブが残した状態で最終節を迎えた。
そのグループリーグ最終戦で対戦するF東京も、鳥栖も、他会場の結果次第ではあるが、勝利が突破のための最低条件となる。

水曜日に清水を2−0で破った鳥栖は、2連勝で最終戦に望みをつないだ。そして、韓国Kリーグ慶南FCへの移籍が決まっているDF呂成海にとっては、この試合が4年半を過ごした愛着あるクラブでの最終戦でもある。鳥栖は最終ラインの主力選手と有終の美を飾り、決勝トーナメント進出を決めたいところだろう。

現在J1リーグでは2位に位置する鳥栖は、サッカースタイルが見事に体現されているチームと言えるだろう。90分間、高いプレー強度を保ち、絶え間なく動き続ける。まさに高いインテンシティを示し、上位進出を果たしているチームだ。さらに、チーム全員の頑張りに応えるように豊田陽平も得点を量産している。本当に、隙のないチームだ。

F東京は、4月6日のリーグ戦では鳥栖から2−1で勝利を収めているが、決して楽観視できる相手などではない。ただ、その勝利にこの試合を勝ちきるヒントが隠されているはずだ。リーグ戦では、鳥栖の激しい当たりや、運動量に劣らないプレーを実戦。局地戦では身体を張り、セカンドボールの回収率でも相手を上回っていた。また、平山相太、エドゥーを前線に並べ、このツインタワーに向かって鳥栖と同じくロングフィードを多用した点も注目のポイントだった。

F東京は今週、試合前日を非公開とし、戦術練習も一部非公開を続けてきた。マッシモ・フィッカデンティ監督が、4月の対戦と同じ戦術、戦略で臨むかどうかはキックオフを待たなければいけない。ただし、指揮官は「ここ2戦でメンタルの弱さを露呈してしまった。その状態から立ち直った姿をここで見せたい」と発言しており、選手たちには高いプレー強度を求めていくはずだ。

そして、それに応えるように、高橋秀人は「今週は、小平の雰囲気がすごく良かった。モチベーションは高いし、この試合で情熱的な部分を出したい。エンブレムを背負っている以上、全力を出さなければいけない。そして、可能性があるからこそ、男を見せたい。死に物狂いでプレーしたい。熱く泥くさく戦いたい」とストレートな思いを語った。

F東京は、2年ぶりの決勝トーナメント進出に向けて死力を尽くす覚悟を決めた。他会場の結果が気になるところが、まずは目の前の強敵を倒さなければいけない。この一戦は、戦いだ。

以上

2014.05.31 Reported by 馬場康平
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