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【ヤマザキナビスコカップ 神戸 vs 仙台】プレビュー:クラブ史上初の決勝トーナメント進出なるか。3位・神戸がホームで難敵・仙台を迎え撃つ。(14.06.01)

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予選Aグループは、仙台以外の6チームに決勝トーナメント進出の可能性が残る大混戦。前節で上位のG大阪と清水が共に破れる中、神戸はアウェイで鹿島に快勝し、3連勝で一気に予選突破をたぐり寄せた。

今季のヤマザキナビスコカップは、神戸にとって厳しい現実を見せつけられた。初戦のG大阪に完封負けすると、続くF東京にも無得点で敗れ連敗。残り4戦すべて勝っても予選突破できるかどうか分からない苦しい状況に追いやられた。3試合目の鳥栖戦は絶対に負けられない一戦。それでも安達亮監督は選手の疲労を心配し、マルキーニョスとペドロジュニオールをメンバーから外そうと考えていた。「長いリーグ戦を見据えると、疲労がたまってケガにつながったら大変。だからマルキとペドロにメンバーから外すかもしれないと話をした」という。
だが、逆に2人からはこう切り返されたらしい。「“何を言っているんだ!”と。ケガしたらケガした時、試合に勝ちたいから必要なら使ってくれと。とにかく監督が考えるベストメンバーを組んでほしい」。
結局、鳥栖戦では故障を抱えたペドロジュニオールは欠場したが、マルキーニョスは先発で出場。1ゴールを挙げて勝利に貢献してみせた。続く清水戦、鹿島戦は大事をとって2人は試合に出なかったものの、熱い想いを神戸の選手たちに託した。もちろん、長期離脱中のシンプリシオも同じ気持ちだった。

ブラジル人選手抜きで戦った清水と鹿島の2試合は苦戦が予想されたが、代わりに入った田代有三や大屋翼、杉浦恭平らが躍動。“代役じゃない”と言わんばかりの気迫を見せ、3連勝に貢献。今節を6点差以上で勝てば自力で決勝トーナメント進出決定、引き分けでも他会場の結果次第では予選突破できる状況を作り出した。
現実的に6点差以上で勝つのは難しいが、高橋峻希が「得失点差は考えず、まず目の前の試合に勝つこと。勝てば何かが起こると思うので」と話すように、勝てばぐっと可能性が広がるのは確かだろう。森岡亮太が「せっかく3連勝しているので、いい形でワールドカップの中断前を締めくくりたい」と言うように、この3試合を実りあるものにするためにも絶対に負けられない。

対戦相手の仙台は、J1リーグ第12節で敗れた難敵。その試合では前半2点リードの状況から、FW赤嶺真吾の交代出場から流れを奪われ3−4の逆転負け。ヤマザキナビスコカップ決勝トーナメント進出の可能性が消滅しているとはいえ、難しい対戦相手に変わりはない。
神戸のCB増川隆洋は「仙台にはリーグ戦で試合をひっくり返されて負けている。自分が試合に出るかどうかは分からないが、誰が出てもしっかり引き締めて挑みたい」と話す。
この大一番で神戸が、田代や杉浦といった連勝の立役者を起用するのか、リーグ戦で結果を残しているマルキーニョスやペドロジュニオールを使うのかは予想が難しい。だが、いずれにしても勝ってクラブ史上初の決勝トーナメント進出は、ワールドカップ中断明けを考えても重要なミッションになりそうだ。

前節の鹿島戦でゴールを決めたベテラン橋本英郎はこう話す。「なかなか出番がない選手たちにとって、出場機会が望めるヤマザキナビスコカップがあるか無いかでモチベーションは変わってくると思う。そういう意味でも決勝トーナメントには進まないといけない」。
クラブに新たな歴史を刻むという以上に、この仙台戦は大切な一戦になりそうだ。

以上

2014.05.31 Reported by 白井邦彦
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