今週末・第16節はアウェイで水戸と対戦する松本。練習後の囲み取材で、水戸のホームスタジアムであるケーズデンキスタジアム水戸の印象について問われた反町康治監督。「あの時は――」と、５シーズン前のあの一戦のことを振り返りました。

２００９年、湘南が最終節で勝利して11年ぶりのＪ１昇格を決めた地はＫｓスタでした。４位の甲府との勝点差はわずか１。つまりこの試合で引き分け以下となると、甲府に逆転される可能性がありました。まさに“絶対に負けられない戦い”だったのです。
前日の夜６時に水戸に到着すると、まず行ったのはＫｓスタの芝のチェックを兼ねた散歩だったそうです。「グランドの状態を見て、イメージを抱いて寝るのは大切なこと。代表の時もそうだったけど、一番良いのは、前々日にも試合と同じ時間帯に行って風はどう吹くのかとかも確認する。ピッチだけではなく、控え室はどうなっているのかとか電光掲示板が点くのかも見る。もし点かないようであれば、時間をどうやって選手に伝えるかを考えないといけない。海外はいい加減なところもあるから、距離も測っておく（苦笑）」。北京五輪代表監督としてアジアを転戦してきた反町監督らしい視点と言えます。

あれから時が経ち、率いているクラブは変わりました。状況もあの時とは異なりますが、真価が問われる一戦となることは間違いない今節。指揮官はどのような策を胸に、Ｋｓスタに乗り込むのでしょうか。

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2014.05.28 Reported by 多岐太宿