●シャムスカ監督（磐田）：
「我々は勝ちにいったが、非常にタイトなゲームだった。すごく大事な時間に点が入ったことをうれしく思う。富山のプランは前半を０−０で終わらせるというものだったのだろうが、それを見事に打ち崩せた。そして以前よりもロングシュートを打とうということで、重きを置いて１週間取り組んだ成果も出たと思う。普段慣れている芝生と違うせいか、技術的なミスは目立った。（富山の）スタジアム全体の施設は素晴らしいものだった。ただ、ピッチがそれに伴えば、さらに良いと思った。
終盤は非常に冷や冷やした試合になった。ただ、これがＪ２だと選手に伝えている。選手たちが最後まで戦い抜いたことに感謝している」

Ｑ：駒野選手が途中で交代したことはこれまでなかったこと。意図は。
「日本代表の30人に入り、次の松本戦に出られない。次の試合に備えるために代わって宮崎を入れた。彼は練習には復帰したが、試合勘を取り戻さなければいけないので」

Ｑ：前半、小林選手がいつもよりも前めの位置でプレーしていたようにみえたが戦術的な指示なのか。
「前半は一歩前に出ていたかと思うが戦術的な変更ではない。後半に入ってからフォーメーションを［４-３-３］に変えて、そこでさらに攻撃的になったと思う。ただ、彼は技術がすごく高い。攻撃的なボランチという彼の特長をしっかりと使いたいと思う。彼は与えられたチャンスをしっかりと生かしてくれた。その後も一定の力を出し続けてくれたことで今は中心選手になっている。しかし、彼以外の選手も準備がしっかりとできていればチャンスを生かせると思う」

Ｑ：後半はどんなゲームプランを描いていたのか。
「後半、選手たちには２点目を取りにいくことを求めた。２点目を取ることで安定した試合運びができると。しかし難しいところもあった。今度は最後に冷や冷やせずに勝ちたい」

Ｑ：後半に［４-３-３］にした意図は。
「セカンドボールを拾えていなかったので、中盤に人数をかけ、数的優位な状況をつくってセカンドを拾うために変更した」

Ｑ：伊野波選手が抜けた最終ラインの評価は。
「彼がＷ杯に行く期間について、心配はしていない。（菅沼）駿哉も帰ってくると思う。今回、伊野波をベンチに入れたのは、（木下）高彰にアドバイスをしてほしいのと、最後までチームに帯同できるようにと考えたから。使うことはできたが、けがをさせたくないという理由で欠場させた。Ｗ杯のことを考えて最善の準備をしてほしい」

Ｑ：伊野波選手に代わって出場した木下選手のプレーに対する評価は。
「彼はすごく若く、才能豊かな選手で、期待している。（櫻内）渚もしっかりとチャンスを生かすことができた選手で、それによってＡ契約の条件に達した。今度は木下の番ではないかと思っている。
それと、余談ですが、もっと歯医者に行こうかと思っています。歯医者に行く前日に試合があると必ず勝つので（笑）」

以上