ゴールデンウィークを締めくくる4連戦の最終試合。富山は4月29日の第10節・松本戦で今季初勝利を挙げ、今回はホームゲーム2連勝を目指す。北九州は2012年の第40〜42節以来の3連勝にチャレンジする。
ようやく手にした白星が富山にもたらしたものは何か。FW白崎凌兵は「勝つ喜びを味わえたことが大きい。我慢強くハードワークすることや戦う姿勢が大事だとあらためて思った」と話す。勝利の味と勝ち方を思い出したこと、と言えるかもしれない。DF御厨貴文は「勝つことが次の試合へのモチベーションにもなる。『次も勝ちたい』という気持ちになる」と言う。未勝利の重圧からも解放された。これから1つずつ勝利を積み重ねていきたい。
連勝を狙った3日の前節・山形戦は後半アディショナルタイムに失点し、0−1で敗れた。押し込まれながらも懸命に耐えて勝点1が目前だっただけに悔やまれる。選手の徒労感は大きかっただろう。中2日での今節に向けて、肉体的、精神的な疲れを少しでも回復させることが重要になる。
復調の途上にある今は、開始から無失点の時間を長くしてゲームの流れに乗ることが勝利への近道。敗れたとはいえ、前節も松本戦に続いてゴール前でしっかり体を張り、粘り強く守れていたことは収穫だった。これを継続していなかければならない。
北九州は前節の横浜FC戦、先制されたが後半に逆転し2−1で2連勝を飾った。第7節に磐田を倒して以降4勝1敗で6位につける。リーグでも好調さが目立つチームの1つだ。今節は2012年第40〜42節以来の3連勝を目指す。クラブの連勝記録は12年に2度あった「4」(第4〜7節、第31〜34節)が最高。下位との対戦が続く今月にその更新を期待しているサポーターは少なくないだろう。
強みは2年目の柱谷幸一監督のもとで構築した組織的な守備にある。ブロックをつくって丁寧に対応し、そこからエースFW池元友樹を軸に鋭い速攻を繰り出してくる。今季は高い位置からのプレスや、新加入のボランチ風間宏希らを中心にパスをつなぐ遅攻も効果的に交えて戦術の幅を広げている。すでに池元が4得点、新加入のFW原一樹が3得点をマーク。安定した守りと決定力のある攻めが、かみ合っている印象だ。今季6勝のうち3勝を逆転で挙げていることも充実ぶりを示している。
4連戦が勝負にどんな影響を与えるかは想定しづらい。選手に疲労が蓄積されているのは間違いなく、両監督は起用法やゲームの進め方を一考していることだろう。富山は最近の試合で、先発を入れ替えて抜てきした選手が活躍するケースが目立っており、安間貴義監督は思い切った策を打つ可能性が高い。対する柱谷監督の出方にも注目したい。
以上
2014.05.05 Reported by 赤壁逸朗
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