●ラモス瑠偉監督（岐阜）：
「質問があればどうぞ。僕の感想などどうでもいい」

Q：メモリアルゲーム。勝利した今の気持ちは？
「確かに、勝利して3ポイントとって帰りたいとは思ってはいました。国立競技場には僕にとって数々の思い出があって、もちろん結果にこだわっていますが、せっかくマスコミ、サポーターの皆さんがたくさん来てくれているので、もっと内容の良い試合ができたらいいなと思っていました。でもまぁ、勝ったことが良かった。私たちは3連勝を狙っていたので、そのためには2連勝が必要。たまたま今回はヴェルディとやって、国立で、あまりにみんながお互いに意識しすぎたんじゃないかなと思います。みんな良いプレーが見せたくて見せたくて空回りが多くて、内容は最悪。それだけです」

Q：アウェイながら、たくさんのサポーターが来てきれました。メッセージをお願いします。
「アウェイに来てもらえる数が少なくても、ものすごい声援を送ってくれていることは非常に感謝しています。その中で、今日は国立で、最後の記念の試合で皆さんが応援に来てくれたことにはすごく感謝しています。ただ、私たちはまだ波のあるチームだと思っています。連敗も、どこかのタイミングでしてしまうと思う。サポーターはどこのタイミングでも応援してくれないと。勝つ時だけのサポーターはいらない。今の岐阜のサポーターには本当に感謝しています。どこに行っても少ないですが、この間の松本でも、両サイドで挟まれても、負けなかったというのは本当にすごいなと思っています。感謝しています。逆に、こういう記念の試合での勝利を彼らに捧げたいと思います。あとは、国立競技場でお世話になった人達に捧げたいなと思います」

Q：3連勝に向けて
「何も考えてない。試合内容はひどすぎるし、けが人が多かったし、自分のゲームプランが崩れたし。やろうとしたことができなかったことが残念でたまりません。今は何も考えずに、明日になってまた選手たちともう１回、クールダウンの後に話をしたいなと思っています。選手たちがどう考えているかわかりませんが、勝ったことが喜びたいのであれば、今日まで。明日はもう関係ない。次のジェフ戦はまた難しい試合。水戸戦も続くので、集中してやらなければ、結局この2連勝の意味がなくなる。とにかく内容も良くしなければならない。ただ、期待はしています」

Q：けが人の話が出ましたが、選手たちは「監督のために」と言って、体を張って戦っています。
「戦っているということについては何も言っていません。勝ったことについては、さっきも言った通り、最後まで諦めないで戦ったことは認めています。ただ、内容は酷い。相手が誰だろうが、何を言おうが関係ない。自分（ラモス監督）のために点を取りたい、勝ちたいと思ってくれることは伝わってきているので、『ありがとうな』と思うし、本当に嬉しい。でも、そこまで。もっと良いサッカー、良い試合をしてくれればそれだけで私は満足。たとえ結果がどうだろうが。できるんだったらやれと言いたい。こんな素敵な芝生の上で、こんなくだらないミスで良いサッカーができなかったら、Ｊ２の選手は土のグラウンドでサッカーをやらせればいいよ。申し訳ない。私はそう思っています。本人たちがどう思っているか知らないし、どう思っていようが、それは私には関係ない。チームに貢献して欲しいだけです」

Q：一言で、ラモス監督にとって国立とは？
「『聖地』です。神様がそこにいます。感じる人は感じる。感じなければしょうがない。朝、ここに来て、お祈りをした時に何が出るか。あのピッチの中でものすごいエネルギーを発している。ここは本当に神様が住んでいます。だから、時代が時代なので新しくなりますが、ナメちゃいけない。この神様を、もう一度国立に住まわせてくれないと、日本スポーツがどうなるか疑問です。間違いなく、日本代表は国立でやれば負けない自信がある。どんな国の代表でも、ここの神様が味方になってくれてると思います」

以上