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【J2:第11節 千葉 vs 群馬】プレビュー:勝利が遠い試合が続き、勝利を欲する気持ちが強いチーム同士の対戦。千葉は体を張って味方を助ける献身的なプレーと精神的な強さが必要。(14.05.02)

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前節(第10節)は磐田に0−2で敗れ、0−6と大敗した第7節湘南戦から4試合勝利なし(2分2敗)と苦戦している千葉。湘南戦は激しいプレスを受けて思うようにパスをつなげなかったこともあり、第8節以降は以前からの攻撃の狙いの一つだった『相手の背後を突く』ことをより重視した選手起用や2トップへのシステム変更など試行錯誤している。ケンペスと森本貴幸の2トップで臨んだ前節は、磐田が自陣に千葉が入るまでは厳しくプレッシャーをかけなかったことが奏功。前半は前線にロングボールを入れつつ後ろからパスをつないでサイドを突く攻めで得点機を作ったが、モノにできない。後半は千葉のディフェンスラインにプレスをかけ、システム変更でも修正を図った磐田の勢いに押され、50分に守備陣のマーク&連係ミスから失点。78分にFKから前田遼一にヘディングシュートを決められて磐田に追加点を許した千葉は、後半は決定機を作れずに終わった。

前節の1失点目は失点シーンの守備陣のミスが目立つが、もともとは磐田のフェルジナンドにクロスを入れさせるまで自由にさせたケンペスの守備の甘さが問題。また、2失点目は山口智のファウルで磐田に与えたFKからだが、佐藤健太郎が体を張れずに突破を図った磐田の選手を止めきれなかったことが起因している。ピッチに立つ選手全員が球際で体を張って守らなければ、ディフェンスラインへの負担は大きくなるばかりだ。前節の千葉が前半はセカンドボールを拾うことができ、攻撃の形を作れたのは味方をサポートする動きが多かったから。攻守両面で相手との一対一の局面ではしっかりと体を張り、味方を助ける献身的なプレーができなければ、今節も勝利は得られない。
また、2012年に千葉に加入してから山口智はずっと「このチームは一喜一憂しすぎる」と言っているが、前節で磐田に先制点を奪われたあとの千葉の選手の落胆ぶり、その気持ちのプレー面への悪影響はあまりにも明らかだった。勝利という結果がしばらく出ていないことから多少なりとも自信を失っているにしても、今節こそは精神面でもタフに戦ってほしい。

開幕から5試合は3勝2敗とまずまずの戦績だった群馬だが、エースストライカーの平繁龍一が負傷で戦列から離れた第6節磐田戦から5連敗。その5連敗中の得点はわずかに1と得点力不足は深刻だ。その1点を取った前々節(第9節)の福岡戦は4分の永田亮太のゴールで流れをつかみ、前半は効果的な動きとパスワークで主導権を握った。だが、後半開始から2人を交代した福岡の反撃を止め切れず、試合終盤の連続失点で逆転負け。前節は前々節からスタメンを5人代え、アンカーに加藤弘堅を置いて打開を図ったが、前半にPKで失点。後半は選手交代と選手の配置変更も交えて反撃するも得点できずに敗れた。
スピーディーなカウンター攻撃が得意な群馬だが、今季はその形だけでなくパスをつないで相手の守備を崩す攻撃も見せる。千葉はそのパスワークを封じる守備ができるか、そして群馬が得意なカウンター攻撃にしっかり対応できるかがカギとなる。
さらに言えば、群馬のカウンター攻撃に直結するような攻撃時のイージーなボールロストを減らせるかが重要だ。前節の後半は中村太亮が2トップを目がけてアーリークロスを入れるのが目立ったが、アーリークロスが続けば相手守備陣は対応しやすいだけに、サイドをえぐってクロスも増やしたい。また、直近3試合は決定力不足も目につき、短時間での技術的向上は望めないが、自分が持つ技術を出しきるための精神的な強さを出すのに時間は必要ない。

勝利が遠い試合が続き、勝利を欲するチーム同士の対戦では、目の前の相手に勝とうとする強い気持ちがぶつかり合うだろう。だが、その一方で、ベストなプレーを選択できる状況判断が瞬時にできるかも重要。気持ちは熱く、頭は冷静にプレーできたチームが勝つ。

以上

2014.05.02 Reported by 赤沼圭子
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