中2日の連戦だったが、コンディション調整、また雨で気温が上がらなかったこともあり、それほど影響はなかったようだ。
移動もあったアウェイの千葉・鈴木淳監督は「コンディション的なところでは問題なかった。非常に動けていたし、メンタル的にもファイトできていた」と試合を振り返る。ホームの磐田・シャムスカ監督も試合後、「大事なことは練習量をコントロールすること。回復に重点を置けば、選手たちは100パーセントで試合に臨める」と話していた。
ただし、90分を通じては、それほど多くの決定機があったわけではなかった。だからこそ、ゴールシーンではスタジアムが大いに沸いた。
先制点は50分。千葉の右サイドに侵入した磐田・フェルジナンドが右足でクロス。これを前田遼一が競り、そのこぼれ球をポポがヘディングで押し込んだ。新加入の背番号7にとっては今季3点目。試合後は「本当に幸せ」と表情を緩めた。
先制後も千葉の守備網を崩しきれない場面もあったが、磐田は集中力は切らさなかった。追加点は78分に生まれる。敵陣右サイドで途中出場・ペク ソンドンがFKを獲得。駒野友一の正確なFKに飛び込んだのは前田。「コマ(駒野)が最高のボールをくれた。本当にコマのおかげ」(前田)。豪快なヘディングシュートを突き刺し、試合を決定づけた。
対する千葉にもチャンスはあった。6分には松井大輔からボールを奪った谷澤達也がスルーパス。これを相手DFラインの背後で受けたケンペスが右足でゴールを狙うが、これはゴール横。20分のCKでは森本貴幸がニアサイドのポスト直撃のヘディングシュートを打っている。1-0で迎えた65分には田中佑昌のクロスを森本が頭で合わせるが、これもゴール横。いずれかの決定機をものにできていれば、流れは変わっていただろう。鈴木監督は「攻撃面で単調なクロスしかなく、惜しい場面もあったと思うが、ゴールにねじ込むことができなかった。セットプレーも含めてだいぶ練習し、ゴールに向かって飛んでいく場面もあったが、決め切れなかった」と試合を振り返った。
この試合のプレビューに挙げた磐田の右サイドバック・駒野友一、千葉の左サイドバック・中村太亮のマッチアップでは前者に軍配。流れの中ではクロスの回数は多くなかったが、FKから前田の得点をアシストし、きっちりと役目を果たした。「(前田)遼一が走り込んでシュートを打てるように、というイメージだった」と自身のアシストを振り返る。一方、中村もCKを森本の頭に合わせるなど惜しい場面を作ったが、結果的にチームの得点はゼロ。マッチアップした駒野を脅かすまでには至らなかった。
勝利した磐田は2位に浮上。シャムスカ監督は試合後、後半開始から[4-2-3-1]からフェルジナンドをアンカーとした[4-1-4-1]へ変更したことを説明し、「後半にいいプレーができた。中盤のところで非常にコンパクトになったと感じた」と感触を語った。次節(5/3・祝)はホームで3位・長崎との直接対決に臨む。一方、敗れた千葉はこれで4戦勝ちなし。次節のホーム・群馬戦で挽回を誓う。
以上
2014.04.30 Reported by 南間健治
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