降っていた雨が試合前に止んだと思ったら、20分過ぎに急に強く降り出したり、一度は止んで強風が吹き始めたと思ったら小雨から本降りの雨…というように、前半から雨と強風という悪天候に見舞われたG大阪対柏。その天候と同じく、前半は攻守がめまぐるしく入れ替わる展開となる。
先にゴールを奪ったのはG大阪。13分、左サイドのMF内田達也からMF二川孝広に出されたパスを、MF二川が相手DFのプレッシャーを受けながら中央へ。そこに猛烈に走り込んだFWリンスが再び相手DFをうまく交わしてコースを作り、ペナルティーエリア外ほぼ中央から左足を振り抜いてゴール左下角にグラウンダーの先制弾を叩き込む。今季の公式戦ではもっとも早い時間帯に、流れを引き寄せる大きな先制点。これで勢いづいたG大阪は、立ち上がりから示していた安定した守備からの攻撃を徹底しながら、効果的に攻撃を仕掛ける姿勢を強め試合を運ぶ。
だが、柏も負けていない。序盤から組織だった守備からの攻撃を徹底してきた中で31分、相手DFのミスをFW田中順也が見逃さずに攻撃に繋げ、左サイドのFW工藤壮人へ。そのFW工藤が送り込んだ絶妙のクロスをゴール前中央に詰めたFW田中がダイレクトで合わせゴールネットを揺らす。前節2発のゴールでチームを勝利に導いたFW田中による、今季自身初の2試合連続ゴール。
その状況を受け、G大阪・長谷川健太監督が早々に動き、34分にはボランチのMF内田に代えてMF明神智和を投入。甘くなっていた中盤の守備に修正を図るが、柏の勢いは止まらない。堅守からピッチを広く使った攻撃でG大阪の守備を揺さぶりながらゴールに詰め寄る姿勢を示すと、前半アディショナルタイムの2分。ペナルティーエリア付近からのFKのチャンスを、FW田中が左足で壁の左側のコースを突いてゴールネットを揺らし逆転に成功。1−2のスコアで前半を折り返す。
後半、リードを奪った柏はより守備に対しての意識を強め、前線に1人を残して、ほぼ9枚で自陣ゴール前に砦を築く堅守を展開。それを受け、3バックに変更したG大阪はボールを持つ時間こそ増えるものの、堅く敷かれた柏の守備をこじ開けることができない。その状況を打開しようと、長谷川監督は61分にはFW宇佐美貴史とMF大森晃太郎を2人同時に投入し、前線の活性化を試みるが、滑るピッチコンディションもあってか、スペースを突いたり、相手の裏を取ったりといった柏の守備を揺さぶるような個々の運動量も少なく、相変わらず攻撃にリズムは生まれない状況が続く。それもあって、残り20分になってからは再三にわたってロングボールを前線に放り込みパワープレーに出るも、そのボールはことごとく柏のDFに跳ね返され、セカンドボールも拾えず、チャンスを見出せない。唯一、40分に右CKの展開から、最後はFW宇佐美がシュートを放つも柏のDFに当たってゴールにはならず。結果、リードを奪ってからは試合終了のホイッスルが鳴るまで、徹底した守備でG大阪の攻撃を寄せ付けなかった柏が白星を手にし、2試合連続の逆転勝利で今季初の連勝を飾った。
以上
2014.04.30 Reported by 高村美砂
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