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【J2:第10節 長崎 vs 大分】プレビュー:連戦は総力戦に。勢いに乗る長崎が大分をホームに迎えて初対決!(14.04.28)

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長崎は前節の熊本戦でアディショナルタイムに劇的な同点ゴールをあげた。山口貴弘は熊本戦を振り返って「(ロングボールが多くて)やりにくかったですが、最後までいけると考えていました」とバトル・オブ・九州で諦めずに、さらには割り切った試合運びができた点を評価している。

これで長崎はここまで7戦負けなし。昨年に続いて長崎旋風がJ2に吹き荒れている。しかしチームは自らのペースを乱されるのを拒むかのようにこの話題を嫌う。理由は簡単。連勝や順位というものは自分たちが「目指すべきサッカー」をやりきった後についてくる「単なる結果」であり、本質的な目的ではないからだ。もちろん結果は大事だが、勝っていても結果だけで判断されることを危険だと感じているからに他ならない。結果は様々な外的要因に左右される事もあれば、内容と結果が常に比例しないのがサッカーだからだ。

順位についても誰も口にしない。彼らはむしろ目の前にある課題や試合だけに向き合っている。それができる環境がある。順位について話すことはもはや暗黙のタブーだとも言える。浮ついた雰囲気もない。勝っているからこそ練習場にはピリピリとした雰囲気があり、先日怪我から復帰した岡本拓也は「僕たちはいつもチャレンジャーでなければ」と言い切る。

指揮官の高木琢也は4月に重なった九州勢同士の対決、いわゆるバトル・オブ・九州について尋ねられた際、「J1昇格を目指すのであればダービーで勝たなければならない」とコメントしている。つまり戦術やテクニック以前に意地と意地がぶつかり合うようなタフな試合をものにできることが昇格できるチームには不可欠であり、球際で激しくいけるかが試される試合がバトル・オブ・九州だと考えている。

今月、長崎は北九州(1−1)、福岡(5−2)、熊本(1−1)と対戦した。チームの戦術が見事にはまって大量得点を奪えた試合もあったが、いずれも決して楽なゲームではなかった。怪我人も出た。ただし、無得点だった佐藤洸一が連続得点を重ね始めたのも福岡戦だったし、北九州戦で失点に繋がるミスをした古部健太が熊本戦ではアディッショナルタイムに値千金の同点ゴールを上げるなど、バトル・オブ・九州にはドラマが多い。

長崎と大分はこれが初対決となる。古部が「連戦は総力戦になるので先発した選手はしっかり休むことが大事になる」と言えば、大分ユース出身で途中出場の機会が多い中村祐哉は「試合に出てない選手が疲れていては話にならない(笑)。この試合には特別な思いがある。出場したらドリブルでチャンスを作りたい」と意気込む。連戦中だけに控え選手も含め、チームの総力戦になるだろう。

敵地に乗り込む大分は前節の富山戦で3−0と快勝。今季初の複数得点を挙げ、攻撃回数の割には得点が少ないというチームのモヤモヤも吹き飛ばした。このまま連勝と行きたいところだが、エースの高松大樹に続いて富山戦で2得点を上げたチェ・ジョンファンにアクシデント。長崎戦の出場が危ぶまれている。得点の半数がセットプレーなだけに欠場となれば大きな痛手だろう。長崎のプレスをいなすパスサッカーを見せ、Jの先輩としてダービーの厳しさを示したいところだ。

また大分からはホームの長崎を凌駕するほどの大勢のサポーターがやってくると言われており、観客動員数の少ない長崎はホームジャックされないよう多くの県民の応援が必要になってきそうだ。
迎え撃つ長崎のサポーターもゴール裏で今季初のコレオグラフィーを実施する。熱いバトル・オブ・九州となりそうだ。

以上

2014.04.28 Reported by 植木修平
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